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【Honda Meeting 2012】60km/hから止まれる自動ブレーキシステムを公開

2012/11/15 17:58
林 達彦=日経Automotive Technology
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 ホンダは2012年11月9日から同社の栃木プルービンググラウンドで開かれた「Honda Meeting 2012」で、ミリ波レーダとカメラでクルマや人を認識して、衝突の危険性があると60km/hから自動的にブレーキをかけて止まるシステムを公開した。現在開発中で、実用化時期は明らかにしなかったが、「遠くない将来に売り出したい」とした。

 会場では歩行者を模した人形を用いて実際にブレーキをかけるデモを2パターン実施した。一つは、車線上にいる人形に向かって50km/h程度で向かっていくもの、もう一つは道路を横断している人形に向かって同速度で向かっていくもの。いずれの場合も、最初に警報を発し、その後軽いブレーキ、さらに回避操作をしなかった場合は強いブレーキをかけて止まった。

 これまでホンダは「CMBS」と呼ぶ衝突被害軽減ブレーキにおいてミリ波レーダを使っていた。カメラも搭載していたが、車線認識用に使っており、歩行者など障害物の検知には使っておらず、衝突被害を軽減する対象はクルマに限られていた。

 今回のシステムはレーダの感度を上げて、歩行者のような比較的小さな障害物を検知できるようにした上で、カメラによって歩行者であるかを判断し、進行方向や速度によってぶつかる可能性が高い場合は自動ブレーキをかける。従来のクルマに加えて、歩行者も検知するのが特徴だ。

 レーダはより小さな物体を検知でき、1m先程度の近距離まで障害物を認識できるものを開発した。さらにカメラも車線認識などに使うものよりも解像度を高めて、より遠くから歩行者を検知できるようにした。

 レーダの検知距離は車両が150mで、歩行者が50〜60m。カメラは車両が120mで、歩行者が60m。検知角はレーダが30度、カメラが52度である。

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