転機――技術者という生き方
韓国企業に転職したワケ、日本人技術者3人に聞く
出典:日経エレクトロニクス,2011年4月18日号
,pp.48-49
(記事は執筆時の情報に基づいており,現在では異なる場合があります)
――韓国企業で働いて感じることは。
奥山 日本企業との一番の違いは、上司の権限が強いことだ。実用化に向けたロードマップを明確に示す上司が多く、意思決定が速い。韓国企業の強さはここにあると感じる。
川口 部署内での業務分担がはっきりしている。個人がバラバラに動いていることも多く、チームとしてのまとまりがない。情報の共有もごくわずかだ。よくこれで実用化に持ち込めたと疑問に感じることもある。正直、どうして日本企業が負けたのかが分からない。
――韓国人技術者の能力は、日本人技術者と比べてどうか。
奥山 業務上の専門知識は豊富で、日本人技術者と比べても遜色ないレベルだ。ただし、韓国人技術者の業務の進め方を見ていると、目先の問題を解決することだけに重点が置かれており、基本原理を深堀りしないことが多い。せっかくの知識が生かせていない印象を受ける。
佐藤 意外だったのが、英語を話そうとしない技術者が多いことだ。TOEICの点数は私より高いはずなのにと思ってしまう。英語で話し掛けると、嫌そうな顔をされることもある。
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