野田佳彦首相は16日夕、衆院解散に踏み切る。首相が条件に挙げた3課題のうち、今年度予算の執行に欠かせない赤字国債発行法案と「1票の格差」是正のため衆院小選挙区を「0増5減」する法案は15日に衆院を通過し、16日に参院で成立する。一方、首相の14日の解散表明後に離党の意向を示した民主党の衆院議員は7人になり、与党会派は衆院の過半数を事実上割り込んだ。
解散3条件のうち残る社会保障制度改革国民会議を巡っては、民主、自民、公明3党が15日、国会内で開いた実務者協議で、月内に同会議を設置する方向で合意した。自公両党が16日に委員の推薦名簿を提示し、政府が近く決定する。
首相が求める衆院の本格的な定数削減は、民自公3党が来年の通常国会での実現を約束する合意文書を詰めている。
民主党は動揺が収まらない。若手の初鹿明博衆院議員は15日、離党を決めた。山田正彦元農相も離党を表明し、新党結成に向けて調整を進めた。輿石東幹事長は記者会見で離党者続出について「責任は十分感じている。その責任をきちっと取るためにも選挙は陣頭指揮する」と述べた。
第三極の動きも活発になった。石原慎太郎前東京都知事が結成した太陽の党と河村たかし名古屋市長が代表の減税日本は、共同記者会見で合流する方針を表明した。石原氏は日本維新の会代表の橋下徹大阪市長と16日に会談し、合流の是非を最終判断する。
石原氏は15日、みんなの党の渡辺喜美代表とも会い、維新を含めた連携について協議を進める方針で一致した。維新とみんなは政策協議で大筋合意し、選挙協力の調整を本格化する。
新党きづなは国民の生活が第一に合流する。参院会派、みどりの風は民主党に離党届を出した山崎誠衆院議員が加わり、国会議員5人で新党を結成した。社民党の阿部知子政審会長は離党届を提出し、みどりの風への合流を検討している。
野田佳彦、石原慎太郎、河村たかし、初鹿明博、山田正彦、輿石東、渡辺喜美、橋下徹、阿部知子、山崎誠
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