東京外為市場・午後3時=ドル/円が急上昇、自民総裁発言で6か月半ぶり高値
ドル/円JPY= ユーロ/ドルEUR= ユーロ/円EURJPY= 午後3時現在 80.91/93 1.2742/46 103.10/14 正午現在 80.22/24 1.2738/42 102.19/23 午前9時現在 80.19/21 1.2728/32 102.07/11 NY午後5時 80.24/26 1.2735/36 102.15/19 -------------------------------------------------------------------------------- [東京 15日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点 から大幅にドル高/円安の80円後半。午後に急上昇し、4月27日以来の高値を付けた。 自民党の安倍晋三総裁が講演で改めて日銀の強力な金融緩和の必要性に触れたほか、マイ ナス金利の可能性にも踏み込んだことで、円が主要通貨に対して急速に売られた。 午後、ドル/円は80.20円付近から80.90円台まで急ピッチで上昇、6カ月半 ぶりの高値を付けた。ユーロ/円は102.15円付近から103.19円付近まで約1 円の大幅高となった。 自民党の安倍総裁が講演で「デフレ脱却と円高対応、かつての自民党政権とは次元の違 う政策をやるべきと考える」、「日銀と政策協調し、大胆な金融緩和を行う」、「物価目 標達成のため、無制限な金融緩和を行ってもらう」などと述べ、日銀によるより強力な金 融緩和の必要性を強調。さらに、政策金利について「ゼロかマイナス金利にするぐらいに して、貸し出しを高めてもらいたい」と踏み込んだことで、円売りが強まった。 ドル/円は午前、80.12─80.28円という狭いレンジで推移していた。今晩発 表される米経済指標への警戒感や前日のドル/円上昇を受けた利益確定売りの入りやすさ などが指摘され、積極的な円売りはみられなかった。しかし、午後に安倍総裁の発言が伝 わると、海外の短期筋が再び円売り攻勢を強めたとみられている。 ドル/円は午後、2日の高値80.68円を突破して一段高となったが、5月冒頭以降、 80.60円台で3度跳ね返された経緯があり、同水準を明確に上回ってきたことで先高 期待が高まっている。市場からは「(2日の高値が控える)80.65―70円を上回っ てきたので、81円を超えればさらに上値余地が拡大する」(外資系銀行)との声が出て いる。 (ロイターニュース 和田崇彦)
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