民主・山崎氏と富岡氏が離党届11月15日 13時15分
民主党の山崎誠衆議院議員と富岡芳忠衆議院議員は、15日午前、それぞれ離党届を提出しました。このうち山崎氏は、参議院の会派「みどりの風」の4人の議員とともに新たな政党を発足させる考えを示しました。
民主党の山崎誠衆議院議員は、国会内の幹事長室を訪ね、離党届を提出しました。このあと山崎氏はNHKの取材に対し、「これまで取り組んできた環境やエネルギー政策は、民主党では進められない。野田政権が推進しているTPP=環太平洋パートナーシップ協定も今の社会構造に合っておらず、そういう路線の相違があった」と述べました。そのうえで、山崎氏は、参議院の会派「みどりの風」の4人の議員とともに新たな政党を発足させる考えを示しました。
「みどりの風」は、午後、記者会見をし、山崎氏を加えた5人で政党化することを発表することにしています。山崎氏は、衆議院比例代表南関東ブロック選出の当選1回です。
また、民主党の富岡芳忠衆議院議員も離党届を提出しました。このあと富岡氏は記者団に対し、「自民党政権の下で官僚と癒着してきた政治を打ち破るために取り組んできたが、民主党は従来の自民党と同じで、官僚依存の政治を行うようになってしまった」と述べました。富岡氏は、衆議院比例代表北関東ブロック選出の当選1回です。
富岡氏“民主党は当初の志を見失った”
民主党に離党届を提出した富岡芳忠衆議院議員は記者会見で、「自民党政権で作られた官僚中心の政治を打破したいと、国会議員になったが、民主党政権は当初の志を見失い、自民党政権とまったく変わらなくなり、自分が目指す政治と、政策の方向性が大きくかい離してしまった。現時点では無所属となって、政治活動を続けたいが、自分が目指す政策の方向性と合致する政党があれば考えたい」と述べました。
官房長官“大変残念だ”
藤村官房長官は記者会見で、「詳細は承知していないが、大変残念だ」と述べました。そのうえで藤村官房長官は、記者団が「民主党側から衆議院選挙に向けた理解は得られているのか」と質問したのに対し、「きのうの政府・民主3役会議で、野田総理大臣の衆議院解散の発言を受けて、衆議院選挙に向け一致結束して取り組む意気込みを確認した」と述べました。
[関連リンク] |
|