遠隔操作PC犯行予告 メール添付写真位置情報は改ざんも誤入力か
遠隔操作されたパソコンによる犯行予告メール事件で、真犯人を名乗る人物は、フジテレビなどに送ったメールに添付された写真の位置情報を改ざんしたものの、間違った情報を入力していた可能性が高いことがわかった。
フジテレビなどに送られた真犯人を名乗る人物からのメールには、「捕まるのが厭(いや)なので、今から首吊(つ)り自殺します」などと書かれていて、添付された写真には、「神奈川新聞」が広げられ、人形が置かれていた。
セキュリティー会社によると、添付された写真の位置情報を確認すると、千葉・鎌ケ谷市を示していて、真犯人は、襲撃予告をした小学校がある横浜市保土ケ谷区を示したかったところを、データを改ざんする際に、誤ったデータを入力した可能性があるという。
情報セキュリティー会社「ラック」の西本逸郎専務理事は「(犯人は)本来、10進数で表現をしなきゃいけないところを、度・分・秒とですね、60進数のまんま並べてしまったという。(犯人は)教養的には低レベルな人間だと思います」と話した。
警視庁は、写真のデータが改ざんされた可能性が高いとみて、解析を進めている。