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【プロ野球】

イチロー絶対に呼ぶ! 切り札・王特別顧問が交渉

2012年11月15日 紙面から

 イチローだけは何が何でも呼ぶ!! 日本野球機構(NPB)がヤンキースからFAとなったイチロー外野手(39)のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)参加に向け、王貞治・侍ジャパン特別顧問(72)を交渉役として全力を挙げることになった。メジャーリーガー全滅という非常事態を避けるべく、王特別顧問という切り札を投入してイチローを口説き落とす構えだ。

 3連覇を目指す侍ジャパンに、メジャーリーガーが不在という事態だけは避けたい。NPB側が王特別顧問を交渉役に、招集へ全力を注ぐのが、最後のとりでというべきイチローの存在だ。すでにダルビッシュを筆頭に参加要請した6選手のうち4選手がWBC出場を辞退。ヤンキースからFAの黒田も辞退が濃厚で、山本監督は「投手陣はメード・イン・ジャパン」と投手陣の国内編成を覚悟している。

 イチローも来季の所属先は現在のところ未定。ただ、黒田より出場の可能性は高く、NPB側は2009年の第2回大会でも、王特別顧問が交渉役に乗り出したことから、再び一任する形でイチローの3大会連続出場を是が非でも実現したい考えだ。王特別顧問は「メジャーリーガーはただ戦力だけではなく、日本の選手にアメリカでもやれるという自信を植え付けられる。厳しい状況だけど、1人でも2人でも出てほしい思いはある」とその必要性を強調。水面下ではすでにイチローと接触を図っており、長期戦覚悟で交渉を続けることになる。

 どうしてもイチローを呼びたい事情は興行的な意味合いも強い。16日のキューバ戦は若手主体のチーム構成ということもあり、前売り券は1万枚程度という惨状で、当日券を大量に発売するが、このままでは、本大会も閑古鳥が鳴くのは必至。NPB関係者が「やはり目玉が…」と話すように、集客面でもイチローにかかる期待は計り知れない。王特別顧問という切り札を投入して、口説くことができるかどうか。侍ジャパンの全スタッフが、イチローからのいい返事を待っている。

 

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