中国共産党大会閉幕 習近平氏、15日に総書記就任の見通し
中国の今後の進路を決める共産党大会が閉幕した。15日には、習近平氏が総書記に就任する見通しで、中国の新体制が発足する。
胡錦涛国家主席は「大会は、新しい中央委員会を選出して、新旧交代を実現した」と述べた。
党大会では、総書記を退任する胡錦涛国家主席が掲げる「科学的発展観」を、毛沢東思想などの重要思想と並ぶ、党の「行動指針」に格上げすることなどを決議して閉幕した。
また、重要方針を決める中央委員会205人の名簿が発表され、習近平氏と李克強氏らが中央委員入りした一方で、名前が記載されていない胡錦涛氏や温家宝氏らの中央委員からの引退が確認された。
15日に開かれる中央委員会総会では、習近平氏をトップとする次期最高指導部の常務委員を選ぶ。
常務委員は7人体制になるとみられ、現体制の9人のうち、習近平氏と李克強氏が残るのは確実な情勢。
また、軍事委員会主席ポストについても習近平氏に譲り、胡錦涛氏が完全引退するとの観測が広がっている。