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南相馬 仮設住宅で聞き取り調査
11月11日 13時8分

南相馬 仮設住宅で聞き取り調査
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福島県南相馬市の仮設住宅では、被災者が抱える悩みや不安などを聞き取る訪問調査が行われました。

この調査は、原発事故を受けて福島県が進めているもので、南相馬市と浪江町の住民のうち、事前に承諾したおよそ130人を対象に行われています。
11日はこのうち南相馬市の仮設住宅を臨床心理士や保健師が訪問し、7人の住民から話を聞き取りました。
福島第一原発から24キロほどの沿岸部に住んでいた番場勝行さん(59)は、妻の美紀子さんが津波の犠牲になり、その後、避難した栃木県で父の福蔵さんを亡くしたということです。
番場さんは、「今の体調はどうですか」と聞かれると、「同居している息子に、最近、調子が悪そうだと言われます」とか、「なぜか妻の夢だけは見たことがありません」などと話していました。
福島県は今回の面接調査のほか、福島第一原発周辺の13の市町村の住民およそ21万人を対象に書面による調査も進めていて、長期化する避難生活の中で、うつやアルコール依存、それにPTSD=心的外傷後ストレス障害などの症状が出ていないか調べ、住民の心のケアについて検討していくことにしています。

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