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メールはドイツのサーバー経由
遠隔操作ウイルスに感染したパソコンなどから犯行予告が書き込まれた事件で、真犯人を名乗る人物から新たに届いたメールは、発信元が特定されないようにドイツなどのサーバーを経由させていたことが分かりました。
これまでの犯行予告もドイツなどのサーバーが使われていて、警視庁などの合同捜査本部は発信元を調べるため現地に捜査員を派遣することを検討しています。
一連の遠隔操作事件では、13日の夜、真犯人を名乗る人物から東京の弁護士などに宛てて再びメールが届き、「私の負けのようです。今から自殺します」などと書かれていました。
合同捜査本部によりますと、メールの送信には、これまでの犯行予告と同じように発信元の特定を難しくする特殊なソフトが使われていて、ドイツなどのサーバーを経由させていたことが新たに分かりました。
また、メールに添付されていた写真の位置情報のデータを基に、合同捜査本部は14日、横浜市保土ケ谷区と千葉県鎌ケ谷市で聞き込み捜査を行いましたが、真犯人の存在をうかがわせる情報はなく、位置情報は書き換えられた可能性もあるということです。
合同捜査本部は、真犯人が捜査のかく乱を狙った疑いもあるとみて調べるとともに、発信元を特定するためドイツなどに捜査員を派遣することを検討しています。
11月15日 07時22分