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九州新幹線不通6時間、9000人に影響

熊本―新八代間で立ち往生した下り列車の乗客を乗せ、博多方面(右下)に向かう「さくら」。下は倒れて架線に接触したクレーン車(12日午前11時24分、熊本市中央区で、本社ヘリから)=板山康成撮影

 九州新幹線新玉名(熊本県玉名市)―新八代(同県八代市)駅間が12日朝に停電し、不通になっていたが、約6時間後に上下線で運転が再開された。JR九州によると、熊本市中央区の在来線の高架橋工事現場で、クレーン車のアーム(高さ約18メートル)で鋼管(重さ約1トン)をつりながら地下排水溝の上を走行した際、地面が陥没し、アームが架線に接触したという。クレーン車の下には鉄板を敷いており、同社で陥没の原因などを調べている。

 このトラブルで、上下線46本が運休、13本が最大約6時間半遅れ、約9000人に影響が出た。昨年3月の九州新幹線の全線開業後、トラブルによる影響人員としては過去最大規模。九州運輸局は12日、同社に原因究明と再発防止を求めて文書で警告した。

 同社によると、クレーン車が傾いたのは、在来線を新幹線に並行させる形で高架化する工事現場。熊本県が同社に発注し、ゼネコンなど4社の共同企業体が施工していた。

2012年11月13日  読売新聞)
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