都知事選:猪瀬氏が出馬固める 自民は支援の構え
毎日新聞 2012年11月14日 03時00分(最終更新 11月14日 05時44分)
東京都副知事の猪瀬直樹氏(65)が都知事選(29日告示、12月16日投開票)に立候補する意向を固めたことが、関係者への取材で分かった。自民党は猪瀬氏を支援する方針で、16日に安倍晋三総裁、石破茂幹事長らが都連幹部らと最終調整する。
猪瀬氏は都知事を辞職した石原慎太郎氏が後継に指名。知事職務代理者としての公務を優先し、去就への言及を避けていたが、自民党が10、11日に実施した世論調査の結果などを踏まえ猪瀬氏支援の方針を固めたことで、出馬の環境が整ったと判断したとみられる。
猪瀬氏に対しては、既にみんなの党が支持を表明。自民党は推薦ではなく、都連か都議団レベルで支援する方針で、公明党も歩調を合わせる構えだ。民主党は新党改革代表の舛添要一参院議員(63)を軸に別の候補者支援を模索しているが、結論は出ていない。
猪瀬氏は、長野県出身。87年に「ミカドの肖像」で第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。07年6月に都副知事に就任した。
都知事選には、これまでに前神奈川県知事の松沢成文(しげふみ)氏(54)、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(65)らが立候補を表明している。