脱原発:国会周辺で大規模集会 福岡でも抗議行動
毎日新聞 2012年11月12日 西部夕刊
東京都千代田区の国会周辺で11日、脱原発を求める大規模な抗議行動があった。主催した市民団体「首都圏反原発連合」によると、約10万人が参加。降りしきる雨の中、「原発いらない」の声が国会を囲んだ。
抗議行動は首相官邸前など9カ所で一斉に始まった。午後5時を過ぎると、メーン会場の国会前に人が集まり始め、歩道は大混雑。横断歩道の使用が規制される一幕もあった。
今回の抗議行動では東京都が日比谷公園の使用を許可せず、デモが中止になった。
◇福岡でも抗議
福岡市でも約1500人(主催者発表)が集まり、脱原発を訴え街中を練り歩いた。博多区の冷泉公園を出発した参加者は「電気は足りている」「子供を守ろう」などと声を張り上げ、中央区の九州電力本店まで行進した。
原発事故後、東京から福岡市に自主避難したフリーカメラマンの亀山ののこさん(36)は2歳の双子の息子たちと参加。事故後に撮影した脱原発を願う母子の写真パネルを掲げながら、撮影に応じた母親らと歩いた。