中国共産党大会:豪メディア記者、中国に配慮して質問
毎日新聞 2012年11月14日 21時54分
【北京・米村耕一】中国共産党大会での党幹部による記者会見などで中国に配慮した質問を繰り返す外国メディアに注目が集まり、オーストラリアのABCテレビは14日、中国政府系メディア記者が会社の方針に従って質問していたと報じた。
政治局常務委員に昇格する見通しの張高麗・天津市党委員会書記の発言に注目が集まった9日、外国メディアでただ一人指名された豪メディア「CAMG」のアンディ・ユー記者は人事や腐敗問題に触れることなく「天津とメルボルンの姉妹都市関係」を質問した。
ABCなどによると、「CAMG」は中国政府系「中国国際放送局」が株式の大半を保有しているという。ユー記者はABCに「1カ月前に入社した際には中国政府との関係を知らなかった。いつまでこの仕事を続けるか、わからない」と語っている。