PC遠隔操作:匿名化ソフト使用 「自殺予告」メール

毎日新聞 2012年11月14日 13時00分(最終更新 11月14日 16時42分)

落合洋司弁護士
落合洋司弁護士

 遠隔操作ウイルスによる犯罪予告事件で、「真犯人」の可能性のある人物から13日夜、報道機関や弁護士事務所などに届いたメールは、送信する際に匿名化ソフト「Tor」が使われ、海外サーバーを経由していたことが捜査関係者への取材で分かった。添付された写真には横浜市保土ケ谷区内で撮影されたことを示す記録があり、警視庁などの合同捜査本部は周辺の聞き込みを続けるとともに、メールの解析や発信元の特定を進めている。

 警視庁などによると、「真犯人です」というタイトルのメールは、先月、犯行声明が送られた落合洋司弁護士を含め計7カ所に送られ、いずれも13日午後11時55分ごろに受信していた。メールには「ミスしました。ゲームは私の負けのようです。捕まるのが厭(いや)なので今から自殺します」「さようなら。また来世−−−」などと記載されていた。 添付された写真は同11時12分に撮影したとみられ、13日付の神奈川新聞の上にパソコンケーブルと人形が写っていた。7通とも同じ内容とみられる。

 また、落合弁護士からメールの任意提出を受けた警視庁が写真に付随する「位置情報」を確認したところ、横浜市保土ケ谷区を示していたことが判明。警視庁と神奈川県警の捜査員が周辺を調べているが、自殺者や送信元に関連する情報はないという。保土ケ谷区には「真犯人」が横浜市のホームページ(HP)に襲撃予告をした小学校もある。

 このメールをめぐっては、Torが使われていたことなどから捜査関係者からは「本当に自殺しようとする人が送信元を隠すだろうか」と疑問の声も上がっている。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】

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