'12/11/14
広島都心の大規模国有地落札
広島市内にある大規模な国家公務員宿舎跡地4カ所が10月に入札にかけられ、全てがマンションや一戸建て住宅用地になることが13日、分かった。いずれも市中心部に近く、住宅関連業者の入札が相次いだ。消費増税前の駆け込み需要もにらみ、都心部の住宅開発が加速している。
4カ所のうち最も広い南区比治山本町の物件(4690平方メートル)は穴吹興産(高松市)が落札した。分譲マンションの建設を検討する。広島支店は「市中心部や大型ショッピングセンターに近い好立地」と話す。
南区宇品御幸の物件(4318平方メートル)はマリモ(西区)が分譲マンション用地にする方針。東区戸坂くるめ木の物件(4141平方メートル)は信和不動産(西区)グループの信和ホーム(同)が建て売りの一戸建て住宅用地にする。信和不動産は「広島市でこれほどまとまった土地が売りに出ることはあまりない。消費増税前の需要も取り込みたい」とする。
東区牛田旭の物件(1780平方メートル)は住宅メーカーのパナホーム(大阪府豊中市)が分譲マンションの建設を計画している。
中国財務局は10月、中国地方の未利用国有地41件を入札にかけ、12件が落札された。落札額は計35億5100万円で、2002年以降で2番目に高かった。個別の物件の落札額は明らかにしていない。
広島市内では、増税前の駆け込み需要をにらみ、住宅関連業者による用地取得の競争が激しくなっている。市中心部では高層マンションの建設計画が相次ぐ。一方で、増税後の住宅市場の冷え込みや、マンションの供給過剰による売れ残りを懸念する声も出ている。
【写真説明】穴吹興産が分譲マンション用地として落札した国有地(広島市南区比治山本町)