【高木真也】日本の電機メーカーが中国に次ぐアジア第2の巨大市場・インドにエアコン販売で攻勢をかけている。静音などの機能を省いて製品の価格を抑えたうえで、環境への配慮も打ち出し、先行する韓国メーカーを猛追している。
英調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、人口12億人のインドのエアコン市場の規模(販売台数ベース)は、2012年の385万台から17年には953万台に増える見込みで、中国に次ぐ新興国市場として期待されている。
インドでは、韓国LG電子と韓国サムスン電子の2社が、家庭用エアコンで3万円前後の格安製品を主力に展開し、10年ごろまでは計50%以上のシェアを占めていた。だが、ここ2〜3年はダイキン工業やパナソニックがシェアを伸ばし、韓国2社の計30〜40%台に対し、2社はそれぞれ10%前後で追い上げている。