広島市長:橋下大阪市長に苦言 核廃絶巡る発言
毎日新聞 2012年11月14日 12時25分(最終更新 11月14日 13時25分)
日本維新の会代表の橋下徹大阪市長が遊説先の広島市で10日、核兵器の廃絶は「現実には無理。米国の核の傘は必要」などと発言したことに対し、広島市の松井一実市長は14日の定例記者会見で「被爆の実相を十分理解していない人の発言」と苦言を呈し、橋下市長に今後、広島を訪れて被爆の実相を理解してもらうよう求める考えを述べた。
松井市長は、橋下市長発言を「いろいろな考え方の一つ」としながらも「被爆者の話を聞いていただければ、おのずと分かるのでは」と述べ、政令指定都市の市長が集まる会合などで橋下市長と面会した際に広島訪問を求めたいとした。
大阪市は、核兵器廃絶を求める国際NGO「平和市長会議」(会長、松井市長)に加盟している。【中里顕】