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特に揺れやすい地域に3800万人
11月10日 11時43分

特に揺れやすい地域に3800万人
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地盤が軟らかく地震が起きたときに特に揺れやすい地域に住んでいる人は、日本の人口の3分の1近い、およそ3800万人に上ることが、専門家で作る研究グループの分析で分かりました。
研究グループは、建物の耐震化や液状化対策などを大がかりに進める必要があると指摘しています。

独立行政法人・防災科学技術研究所などの専門家で作る研究グループは、地盤が軟らかく地震が起きたときに揺れやすい地域を示す地図を基に、そこにどのくらいの人が住んでいるのか分析しました。
その結果、特に揺れやすい地域は関東平野や大阪平野、東海地方の濃尾平野、それに北海道の石狩平野など全国の土地面積の6%で、そこに全人口の3分の1近いおよそ3800万人が住んでいると推計されました。
研究グループでは、こうした地域のうち沿岸部などの埋め立て地や川沿いなど砂が堆積して出来た場所は液状化現象が起きる可能性も高いと指摘しています。
防災科学技術研究所の藤原広行さんは「私たちは、地震が起きやすく揺れやすい場所に大きな都市が発展せざるをえない国に暮らしていることが、改めて数字で明確になった。住宅の耐震化や家具の転倒防止、それに液状化対策など、できることから始める必要がある」と話しています。

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