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震災がれき 来月から本格的に北米に漂着へ
11月10日 5時47分

震災がれき 来月から本格的に北米に漂着へ
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東日本大震災による津波で海に流れ出したがれきが太平洋を漂流している問題で、その大部分は来月頃から北アメリカに本格的に漂着し始める一方、一部は西に向かってすでに反転し、来年2月にはフィリピン海域に到達する可能性があることが、環境省の最新のシミュレーションで分かりました。

震災による津波によって海に漂流しているがれきの量はおよそ150万トンとみられ、一部はすでに北アメリカの太平洋沿岸に漂着していますが、環境省は京都大学などの研究チームに委託してその動きを改めて分析しました。
その結果、漂流しているがれきのおよそ90%を占める家屋の破片などの木材については、以前のシミュレーション結果よりも2か月ほど遅い、来月頃から北アメリカに本格的に漂着し始め、漂着する量は来年6月までにおよそ3万3000トンに上るとみられることが分かりました。
一方、漁船やブイなど、海面から出ている部分が大きく風の影響を受けやすいものは、8月の時点で大部分が北アメリカに接近したあと、すでに太平洋を西に向かって拡散し、来年2月にはフィリピン海域に到達し始める可能性があるということです。
環境省は今回の結果をアメリカとカナダの政府に報告しており、情報を共有しながら、今後の対応を検討することにしています。

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