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Windows Vista/Windows Server 2008のエラー報告ダイアログを無効にする

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 小林 章彦
2009/02/20
対象OS
Windows Vista
Windows Server 2008
Windows XP以降、アプリケーションの操作中にエラーが発生すると、エラー情報をインターネット経由でマイクロソフトに通知する機能が搭載されている。
エラー情報の中にはメモリ・ダンプが含まれており、情報保護の観点からユーザーによる通知を禁止したい場合もある。
Windows Vista/Server 2008では、エラーが発生してもエラー・ダイアログを表示しないようにグループ・ポリシーでも設定できる。

解説

 Windows XP以降、アプリケーションを利用している際にエラーが発生すると、[Windows エラー報告]ダイアログが表示される場合がある。これは、何らかの理由により、致命的なエラーが発生したときに表示されるもので、通常はアプリケーションを強制終了させるしかない。

 [Windows エラー報告]ダイアログの[エラー報告を送信する]ボタンをクリックすると、エラーに関する情報(エラーが発生したプログラム名やエラー発生時のメモリ・ダンプなど)がマイクロソフトにインターネット経由で送信される。送信された情報は、製品の品質向上(問題点の洗い出しやバグの修正など)のために役立てられるとされている。しかし「Microsoft エラー報告サービスのプライバシーに関する声明」のWebページを見ると、「収集される情報の種類」の項目に「エラー報告に個人情報や機密情報が含まれている可能性がある場合は、エラー報告を送信しないでください」とあることから、特に企業ユーザーは、このエラー報告には慎重に対応したほうがよい。

Microsoftへのエラー報告ダイアログを無効にする(Windows TIPS)

 そこで、Windows Vista/Server 2008において、[Windows エラー報告]ダイアログを表示させなくする(エラー報告を無効にする)方法を紹介する。なおWindows XP/Server 2003については、関連記事を参照していただきたい。

操作方法

■[コントロール パネル]−[問題のレポートと解決策]で無効化する方法

 [Windowsエラー報告]ダイアログを表示させないようにするには、Windows Vista/Server 2008の[コントロール パネル]−[問題のレポートと解決策]で設定する。[問題のレポートと解決策]ダイアログの左側メニューの[設定の変更]をクリックし、[問題のレポートと解決策]の[コンピュータの問題に対する解決策を確認する方法を選択します]ダイアログを表示させる。ここで[詳細設定を行います]のリンクをクリックし、表示される[問題レポートの詳細設定を行います]ダイアログで[無効にします]を選択すればよい。

[問題のレポートと解決策]ダイアログの画面
[Windowsエラー報告]の設定を変更するには、まず左側メニューの[設定の変更]をクリックする。
[設定の変更]をクリックする。→

[問題のレポートと解決策]の[コンピュータの問題に対する解決策を確認する方法を選択します]ダイアログの画面
設定を変更するには、さらに[詳細設定を行います]のリンクをクリックする必要がある。
  さらに[詳細設定を行います]のリンクをクリックする。→

[問題のレポートと解決策]の[問題レポートの詳細設定を行います]ダイアログの画面
ここで[無効にします]を選択すれば、[Windowsエラー報告]が無効化される。有効にした状態でも、特定のプログラムのみ情報を送信しないように設定することも可能だ。例えば、Officeなどのエラーによって情報が送信されると困るプログラムを登録しておけば、情報漏えいのリスクを軽減できる。
  [Windowsエラー報告]を無効にするには、[無効にします]を選択する。

■グループ・ポリシーで設定する方法

 Windows Vista Business/Enterprise/UltimateとWindows Server 2008は、[Windowsエラー報告]をグループ・ポリシーで無効化できるようになっている(HomeとHome Premiumはグループ・ポリシーをサポートしていない)。グループ・ポリシー・エディタを起動([スタート]−[ファイル名を指定して実行]を選択し「gpedit.msc」と入力)し、左ツリーで[コンピュータの構成]−[管理テンプレート]−[Windowsコンポーネント]−[Windowsエラー報告]を選択する。

Windows Vistaのグループ・ポリシー・エディタの画面
[コンピュータの構成]−[管理テンプレート]−[Windowsコンポーネント]−[Windowsエラー報告]を選択する。
右ペインの[Windowsエラー報告を無効にする]をダブルクリックして開く。→

[Windowsエラー報告を無効にする]プロパティの画面
タイトルが「無効にする」となっているため、ここで「有効」「無効」のどちらを選択すべきかが分かりにくいところだが、[有効]を選択する。
  [Windowsエラー報告]を無効にする場合には、[有効]を選択する。

 Windows Server 2008のActive Directoryを利用すれば、配下のWindows Vistaクライアントに対してもグループ・ポリシーによる一括設定が可能だ。[Windowsエラー報告]の無効化はWindows Vista/Server 2008で追加された項目であるため、Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003の場合、単純にはグループ・ポリシー・エディタで設定ができない。このような場合は、「Vistaの地平 第11回 機能が向上したWindows Vistaのグループ・ポリシー」で解説している方法で、グループ・ポリシーを読み込んで設定していただきたい。

 グループ・ポリシーで無効化の設定が行われているかどうかは、[コントロール パネル]−[問題のレポートと解決策]を開けば分かる。無効化されている場合、以下の警告ダイアログが表示される。もし、警告ダイアログが表示されず、[問題のレポートと解決策]ダイアログが開いてしまった場合は、何らかの理由によりグループ・ポリシーが反映されていないので、再度、設定を見直すこと。End of Article

[Windowsエラー報告]が無効になっていることを示す警告ダイアログ
グループ・ポリシーで[Windowsエラー報告]が無効化した場合、[コントロール パネル]−[問題のレポートと解決策]を開くと、この警告ダイアログが表示される。逆にこの警告ダイアログが表示されるのであれば、グループ・ポリシーによる設定が反映されていることになる。

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