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BCG対象 1歳未満まで延長11月14日 17時23分
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結核を予防するために、生後6か月未満の乳児に定期接種が行われているBCGワクチンについて、厚生労働省は、生後3か月から4か月の乳児を中心に、ひざの関節が腫れたりする副作用が増えていることなどから、その期間に接種を受けなくても済むよう対象年齢を、1歳未満に延ばすことを決めました。
これは、14日開かれた厚生労働省の専門家会議で決まったものです。
結核を予防するBCGワクチンは、乳幼児が感染した場合の重症化を防ぐため、7年前に接種の対象年齢が、4歳未満から、原則、生後6か月未満に引き下げられました。しかし、肩やひざなどの関節に腫れや痛みが出る副作用が、対象年齢を引き下げてから、平均で100万人当たり3.57人に出て、引き下げるまでの3.3倍に増えていて、特に生後3か月から4か月の乳児で、副作用が多く報告されているということです。
また、細菌性髄膜炎を予防するヒブワクチンなど、6か月未満の乳児が対象の新たな予防接種も増え、保護者などから、この時期の接種のスケジュールが過密になっていて、受けづらいという声が出ていました。
このため会議では、BCGワクチンの定期接種の対象を、生後6か月未満から1歳未満に延ばすことを決めました。
厚生労働省は、政令を改正し、来年4月から対象年齢を1歳未満とするとともに、接種を実施する市町村には、生後5か月から8か月未満までに接種を行うのが望ましいとする通知を出すことにしています。
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