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【サッカー】

脳コントロールでオマーン撃破!! 長友、ネガティブ志向排除して勝つ

2012年11月14日 紙面から

W杯最終予選オマーン戦の前日公式練習で調整する長友=マスカットで(共同)

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 【マスカット松岡祐司】ワールドカップ(W杯)ブラジル大会アジア最終予選B組第5戦で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング24位の日本は14日午後3時半(日本時間同8時半)から当地で、同86位のオマーンと対戦する。勝てば5大会連続5度目の本大会出場へ王手がかかる中東決戦で、30度超の暑熱、準備期間の短さ、FW香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)ら続出する負傷者などのマイナス要因に対し、DF長友佑都(26)=インテルミラノ=の秘策は己に勝つべく「脳内制御」。過剰な意識が反作用とならぬよう、脳をコントロールして平常心でオマーンを撃破する。両チームは13日、試合会場で最終調整した。 

 暑い。暑いだけでなく、湿気交じりの海風が全身を覆い、体感温度と不快指数を急上昇させる。でも、「イタリアは寒いのでかなり温度差がある。ただ、環境に文句を言ってもしょうがないでしょ」。長友のこの言葉は極めて的を射ている。気候への過剰な意識が体力の消耗を倍加させ、焦りが負のサイクルと連鎖して自滅する。そうなっては本末転倒だ。

 暑熱に合わせたプレーを頭の片隅に置きつつ、見据えるのはピッチで激突するオマーン。確実なポジション取り、着実なプレーの積み重ねが「王手」への突破口だ。そこで、勝利の絶対条件となるのは「90分間、自分の脳をコントロールすること」という仰天発想だ。

 「頭と体はイコールでつながっている。ネガティブに考えると体は動かない。脳をコントロールしないと体は動かない」

 内田(シャルケ)を故障で欠き、腰を痛めた駒野の欠場が確定的。人材豊富なサイドバック陣は受難続きだ。さらに、盟友の香川まで不在となれば…。欧州組は直前合流となり、全員で連係を確認したのはわずか1日。そんな難局に直面すると、思わず不安や嘆きが口を突いて出そうになるが…。いつも自分自身の内面と厳しく向き合ってきた男は違う。

 「体調や暑さ、難しい部分もあるけど、こういう時こそ強い気持ちを持って戦いたい。敵は己にある。己に勝てる選手がこのチームにどれだけいるかがカギになる」

 インテルへ移籍後、長友からこんな言葉を聞いたことがある。

 「勝って当たり前というプレッシャーはすごいし、レギュラー争いも半端ない。でも、こんなに楽しいことはない。誰にもできない経験をいま、自分は経験している」

 難局を生き抜いてきたのは、ネガティブな要素を一切排除した長友流の「脳内革命」だった。不安、不満、愚痴は何も生み出さない。現実を受け入れる覚悟と決意、それこそが、夢を骨ごと食らう野性児の真骨頂だ。長友が思考回路を制御できたとき、ブラジルロードの終着地点が明るく照らされる。

 

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