「クレージーキャッツ」桜井さん死去11月12日 18時58分
コミックバンドの「クレージーキャッツ」のメンバーで、俳優としても活躍した桜井センリさんが、東京都内の自宅で亡くなっていたことが分かりました。
86歳でした。
桜井センリさんは、大正15年、父親が仕事で赴任していたイギリスで生まれました。
幼いころからクラシックピアノを習い、早稲田大学在学中からジャズピアニストとして活躍しました。
その後、バンド活動をするなかで、植木等さんや谷啓さんと知り合って、昭和35年にコミックバンド「クレージーキャッツ」に合流すると、その翌年にサラリーマンの悲哀を歌った「スーダラ節」が大ヒットしました。
バンドでピアノを担当した桜井さんは、コメディアンとしても活躍し、おばあさんの姿にふんした「センリばあさん」というキャラクターでコマーシャルなどにも出演して人気を集めました。
また、俳優としては、クレージーキャッツのメンバーの植木等さんが主演した人気映画「無責任シリーズ」や、山田洋次監督の「男はつらいよ」シリーズなど、数多くの映画やテレビドラマに出演し、親しまれました。
桜井さんは、東京都内の自宅で1人で暮らしていましたが、11日夜、新聞がたまっているのを不審に思った近所の人が警察に通報し、駆けつけた警察官が調べたところ、桜井さんが亡くなっていたということです。
所属事務所によりますと、桜井さんは病死したとみられるということですが、詳しい死因などはまだ分かっていないということです。
“心から悲しんでいます”
桜井センリさんも出演していた映画「男はつらいよ」シリーズの監督、山田洋次さんは「ほんの数カット写るだけで映画全体になごやかな雰囲気が漂う、そんなセンリさんは、ある時期、僕の映画にはいなくてはならない俳優でした。謙虚でつつましくて、遠慮の固まりのような上品なセンリさん、ぼくの大好きなセンリさんの死を心から悲しんでいます」というコメントを出しました。
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