もんじゅ試運転:来年末に開始、原子力機構が考え方公表
毎日新聞 2012年11月08日 23時43分
日本原子力研究開発機構は8日、高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)について、早ければ来年末に運転を再開して2〜3年試運転を行い、その後4年間本格運転するとの考え方を公表した。さらに、長期運転に関するデータ取得には計8年間の本格運転が必要とした。政府の「革新的エネルギー・環境戦略」は、年限を区切った研究で成果を取りまとめる方針を示している。
文部科学省の作業部会(主査・山名元<はじむ>京都大原子炉実験所教授)で提示した。部会は計画概要を年内にまとめ、来夏に策定する。運転再開には、原子力規制委員会による安全性確認が必要。機構は「部会の計画策定と規制委の安全性確認が来夏に終われば、早ければ来年末から試運転できる」と説明した。【野田武】