〔外為マーケットアイ〕ドル79.91円付近、自民総裁「政権奪還後、金融政策が大きな柱」と発言

2012年 11月 14日 17:09 JST
 
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〔外為マーケットアイ〕

 <17:06> ドル79.91円付近、自民総裁「政権奪還後、金融政策が大きな柱」と発言

 ドルは79.91円付近でこの日の高値圏。

 野田佳彦首相が党首討論で16日の衆院解散を提案したことについて、自民党の安倍晋三総裁は「全面的に協力する」と述べた。定数削減については「次の通常国会での成立を目指すべく、最大限努力する」とした。

 さらに、安倍総裁は政権奪還後の政権構想についても言及。「新政権が大胆な補正予算を組むべき」、「金融政策が大きな柱になる」、「インフレターゲット設け、達するまで無制限な対応を」などと述べた。

 <16:38> ドル80円が目前、自民中心の新政権見越して海外勢が円売り

 ドル/円は79.91円付近。1週間ぶりの80円回復が迫っている。

 共同通信が、野田佳彦首相が民主党の輿石東幹事長に対し、12月16日に衆院選を実施したいと伝えたと報じたことを契機に円売りに傾斜した。自民党の安倍晋三総裁との党首討論が始まると、野田首相は今国会での定数削減実現を呼び掛け、その道筋ができれば今週末の16日に解散してもいいと言明した。ドル/円は200日移動平均線(14日=79.69円)を突破、円売りが勢いづいた。

 市場からは「報道が当初は日本語だったため、海外勢の動きは鈍かったが、英語のニュースが続くに従い、円売りが強まった」(大手邦銀)との声が出ている。円売りの主体は海外の短期筋で「総選挙後の自民党を中心とした政権の樹立を見越した動き。上げ潮路線が想起され、円安/株高が予想されている」と指摘した。

 <15:34> ドル/円・ユーロ/円上伸、野田首相が16日の衆院解散を言明

 ドル/円、ユーロ/円とも上伸。ドル/円は79.76円付近、ユーロ/円は101.47円付近。野田佳彦首相が16日の衆院解散を言明したことで、円売りが強まっている。

 <15:24> ドル79.56円付近、首相「定数削減へ道筋できれば16日に解散」と発言

 ドルは79.56円付近。野田佳彦首相は党首討論で、定数削減への道筋できれば16日に解散してもいい、と発言した。同発言への反応は薄い。

 <15:12> ドル79.61円に小幅上昇、総選挙は12月16日との報道

 ドルは79.61円に上昇。共同通信は、野田佳彦首相が14日、民主党の輿石東幹事長に対し、12月16日に衆院選を実施したいと伝えたと報じた。同報道の直後からやや円売りに傾いている。ユーロ/円は101.24円に上昇した。

 <14:54> ドル/円停滞、米債の償還/利払いに伴う円買い見られず

 ドルは79.51円付近で停滞。

 市場では、15日に予定されている米国債の償還・利払いに伴う円転需要の高まりがドル/円の圧迫要因として意識されているものの、「当行のフローでは見受けられない。支払われた分を外債投資に戻すということも考えられる。すぐに円に戻すというのは聞かれない」(大手信託銀行)との指摘が出ている。

 <14:20> ドル79.51円付近、財政や政局で円安要因も200日線割れ続く

 ドル/円は79.51円付近。目立ったフローもなく小動きが続いている。

 ドル/円は、前週後半以降、200日移動平均線(14日=79.69円)を下回る水準での推移が続いている。民自公3党による特例公債法案の修正合意が「財政規律の緩み」(外資系金融機関)との指摘を受けているほか、年内解散の可能性が意識されるなかで「自民党中心の政権が誕生すれば、日銀により強力な金融緩和が求められる」(邦銀)との見方から、「海外勢は相当円安方向にみている」(大手商社)とされる。

 しかし、この大手商社の関係者は、米国債の金利が低いなかでは積極的にドルを買ってゆくフローも抑えられがちで、ドル/円は方向感が出にくいと指摘した。今晩の米国では10月小売売上高が発表されるが、株価や金利動向に注目しているとした。

 <13:08> ユーロ101.10円付近、102円付近まで戻り余地との声

 ユーロは101.10円付近。早朝に付けた安値100.71円からは水準を戻している。

 ギリシャへの追加融資やスペインの救済申請をめぐる不透明感、ユーロ圏の景気悪化でユーロには売り圧力が掛かってきたが、ユーロ/円は9日、13日と100円前半で下げ渋った。焦点だった16日の国債償還を前にギリシャ政府が資金をほぼ調達できたことで、「週内にもデフォルト」という最悪の事態は回避。市場ではユーロ/円の底堅さが意識されつつある。

 新生銀行・市場営業本部の政井貴子部長は「外国人投資家を中心に、ユーロ/円はいったん底打ちで、200日移動平均線が控える102円あたりまでの戻りを見込む向きの方が多いようだ」と指摘している。

 

 <11:54> ドル79円半ば、米小売売上高を受けた米株動向に注目

 ドル/円は79.53円付近。リスクオフの動きに歯止めがかかる中で、クロス円、ドル/円ともに円売りが優勢になっている。こうした中、市場ではきょう発表の10月米小売売上高(商務省)[USRSL=ECI] に注目が集まっている。ロイター調査によると、前月比0.2%減(前月は1.1%増)が見込まれている。

 外資系証券アナリストは「今回はハリケーンという特殊要因があるため、予想の範囲内であればそれほどネガティブには受け止められないだろうが、年末商戦を前にして予想外に落ち込むようだと、『財政の崖』が懸念される中で、米株にとってネガティブ要素が増えることになる」と指摘。その上で「米株の動向次第で米金利やドル円相場のトレンドも決定される可能性が高い」として、仮に小売売上高が予想以上に悪化すれば、株安、クロス円の下落を通じて、ドル/円にも下押し圧力がかかるとの見方を示した。

 <11:11> ユーロ1.27ドル前半、ダウンサイド意識 ファンダメンタルズの悪さも足かせ

 ユーロ/ドルは1.2713ドル付近。リスクオフの動きにはひとまず歯止めがかかっているが、目立った方向感は出ていない。市場では「前日はギリシャ一括融資をめぐる独紙の報道で反発したものの、12日高値すら超えずに終わったことを考えると、20日のユーロ圏財務相会合まではダウンサイドリスクを意識せざるを得ないだろう」(外資系証券)との声が出ていた。

 欧州情勢をめぐっては、このところ予想を下回る経済指標が相次いでいることから、「着地点の決まっているギリシャ問題よりも、ファンダメンタルズの悪さに目が向かっている」(邦銀)との指摘もある。前日発表の11月独ZEW景気期待指数は予想以上のマイナスとなり、投資家のマインドを悪化させた。前出の邦銀関係者は「債務問題が再び緊迫するとか、一時期と比べればそういうリスクは後退しているので、ユーロはどんどん下がるというより、ゆっくり下がるイメージではないか」との見方を示した。

 <10:39> ドル79.42円付近、目立ったフローなし 海外勢の目線は低下

 ドル/円は79.42円付近。仲値通過後はやや重い展開となっているが、市場筋によると、目立ったフローは見られない。実需は「輸入企業は淡々と出ているが、輸出企業はこのレベルではそれほど出ていない」(大手邦銀)という。

 ドル/円をめぐっては、貿易赤字や日銀緩和などを手掛かりに主に海外勢が円安を見込んでいたが、市場では「オバマ米大統領が再選して、株が落ち始めてからは、海外勢の目線は下がっている。ボラティリティも低下しており、基本的にはあまり動かないというイメージになっていて、いっても80円とか81円とか、そのあたりのレンジをみているようだ」(同)との声が出ていた。

 <09:13> ドル79円半ば、イエレン米FRB副議長「2016年初旬までゼロ金利維持する必要」

 ドル/円は79.48円付近。リスクオフムードが一服する中で、ニューヨーク市場午後5時時点からやや持ち直している。

 ドル/円をめぐっては、投資家のリスク選好が上向かない中で米金利が低下していることも、上値を抑える要因になっているが、こうした中、イエレン米連邦準備理事会(FRB)副議長は、FRBは2016年初旬まで政策金利をゼロ%近辺に維持する必要があるとの考えを示した。

 イエレン副議長はカリフォルニア大学バークレー校での講演で「インフレと雇用の目標からのかい離を最小化するための『均衡のとれたアプローチ』を導入するための最善の策は、2016年初旬まで、つまりベースラインよりも約2四半期長く、フェデラルファンド(FF)金利をゼロ%近辺に据え置くことだ」と指摘。FRBが「少なくとも2015年半ば」まで維持する方針を示している事実上のゼロ金利政策を半年程度延長する必要があるとの認識を示した。副議長はまた、FRBの政策を成功に導くには、政策意図を明確に伝えることが重要だと指摘。金利が上昇に向かう時期に関する見方を誘導するため、失業率やインフレ率に関する数字的な基準を採用すべきだと強調した。

 イエレン副議長は、連邦公開市場委員会(FOMC)で最もハト派的なメンバーと見なされており、2014年1月に任期が切れるバーナンキFRB議長の後任の最有力候補の1人とみられている。

 <08:46> ユーロ1.27ドル前半、ギリシャ問題で年内は不安定な動きか

 ユーロ/ドルは1.2710ドル付近。前日はギリシャ融資が一括実施される可能性が独紙ビルトが報じたことで買い戻されたが、ドイツ高官が火消しに回ったことで失速。その後、一括実施を協議していること

 
 
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野田首相、16日解散を明言

野田首相は、安倍自民党総裁に今国会での定数削減実現を呼び掛け、その道筋ができれば16日に解散してもいいと明言。
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