石川のニュース 【11月14日15時30分更新】

冬の嵐、猛威 加賀市で倒木、宝達志水町では竜巻

落雷を受けて倒れたとみられるスギ=14日午前10時、加賀市保賀町
 窓をたたきつける激しい雨に地響きのような雷鳴。石川県内は13日夜から14日午前 にかけて、大荒れの天気となった。県内の計6千世帯で落雷などが原因とみられる停電が 発生。倒木被害のほか、竜巻も目撃され、冬の嵐が早くも猛威をふるった。

 北陸電力によると、停電は県内全域で発生し、金沢、白山市内では14日午後0時半現 在、一部が復旧していない。落雷や気温の低下による電線の破損が原因とみられる。輪島 市総合体育館では13日午後9時ごろ、落雷で配電盤がショートし、自動火災報知設備が 故障した。

 加賀市保賀(ほうが)町の保賀神社では14日午前8時半ごろ、高さ25メートルほど のスギの木の幹が折れ、通りの向かいに位置する保賀公民館に倒れて窓ガラスを割った。 宝達志水町の千里浜カントリークラブでは14日午前8時ごろ、同所に勤務する浜田直道 さん(28)=宝達志水町今浜=が竜巻を撮影した。浜田さんによると、竜巻は1キロほ ど離れた日本海側で発生し、5分ほどして消えた。

 白山市相川新町では14日午前11時ごろ、井戸掘削会社カナイワで資材庫のプレハブ 1棟が突風で倒れ、近くの乗用車2台にぶつかった。3階建て事務所棟の一部外壁も壊れ た。けが人はいなかった。プレハブは高さ約2・3メートル、幅約4メートル、奥行き約 2メートル。近くの事務所にいた従業員は「ゴォーっと風の音がし窓が揺れた。一瞬の事 だった」と話した。

 小松空港発着便は14日、落雷による機材整備のため羽田行き全日空752便が3時間 3分、同754便が1時間8分遅れた。悪天候のため羽田行き日本航空1270便も33 分遅れた。

 白山スーパー林道は14日、積雪のため石川県側の中宮料金所からふくべの大滝駐車場 まで6・2キロが全線通行止めとなった。白山林道石川管理事務所によると、午前7時半 のふくべの大滝駐車場(標高900メートル)の積雪は約2センチで、15日以降の通行 規制は道路状況をみて判断する。


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