2010-05-01 23:42:54

「機動警察パトレイバー」に関する現実的考察4

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「機動警察パトレイバー」の背景設定、東京都湾岸開発「バビロンプロジェクト」について、
検証しているうちに、
なにかとんでもない戦後の勢いを感じてしまった「ネオ・トウキョウ・プラン」
なのですが、
この「産業計画会議」に名を連ねる錚々たる人たちとは、ざっとご紹介すると。

最近回顧録等で一般にも人気の元祖ダンディ・ラストサムライ白州次郎、
その白州と銀座のクラブで大喧嘩、日本の製鉄業を守り育てた永野重雄、
永野と同郷で日清紡績社長、経団連会長で池田勇人内閣のブレーン桜田武、
日産創始者で久原鉱業社長から満州重工業開発社長の鮎川義介、
満鉄から国鉄へ東海道新幹線を通した十河信二、
その十河が抜擢した鉄道技師、宇宙開発事業団でロケット開発の島秀雄、
戦後復興のための傾斜生産方式を提案した経済学者の有沢広巳、
「もう、君にはたのまない」で有名な財界の巨人石坂泰三、
「黒部の太陽」で有名な関西電力の太田垣士郎、
アラビア石油、日本航空、東急電鉄を歴任、影の総理「コバチュー」こと小林中、
宮城県知事でブラジルでバイオエタノール燃料のマンジョカ栽培した千葉三郎、
池田勇人内閣の大蔵大臣「もう君には頼まない」と言われた水田三喜男、
その他、みな国士と呼べるような方々ばかりなんです。
建築エコノミスト 森山のブログ
麻雀の役でいうと、そのまま国士無双ですね。

しかも一般マスコミではあまり取り上げられたことのない、多くの実績ある方々が
かいまみられて松永の慧眼ぶりが感じられます。

これを読む建設関連業者の方々は、
この「産業経済会議」に、建築家はおろか建設・土木関連事業の企業、建設・土木関連の大学教授などもひとりも呼ばれてておらなかった点を真摯に考えていただきたいです。

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引き続き「産業計画会議」の勧告を読んでおりますと、
なんと、この東京湾埋め立ての大プロジェクトによって、首都移転を検討していたようです。

首都移転、どこに!

ということになりますが、それはこの東京湾の真ん中に!です。

その新首都はその名も

「ヤマト」です。

ウソみたいなホントの話です。

しかもこだわりのカタカナ表記での「ヤマト」なんですよ。

凄いですね。

太平洋戦争で空襲により焼け落ちた東京の街が、
なんとか国民の生活も目処がついてこようとしている昭和30年代の初期に、
ボロボロになった都市の中心部を新首都「ヤマト」として蘇らせる大構想です。

これは、もう完全に「宇宙戦艦ヤマト」のコンセプトですよ。


といったことが現実に話し会われていたそれ以前、
既にバビロンプロジェクトのようなものに手をつけていたひとりの男がおりました。
その人の名は浅野総一郎。
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現在ではその名は浅野セメントくらいでしか知る由もありませんが、
戦前には浅野財閥として名を馳せた立志伝中の人物です。
これまた富山県より、300両の借金に追われ夜逃げ同然に上京し、
水売りから身を立てた人です。
石炭の廃棄物コークスの再利用を研究、セメントの原料にすることを思いつき、
巨万の富を築きます。
この浅野財閥から日本セメント、太平洋セメント、浅野造船所から日本鋼管、JFEスチール、
明治、大正、昭和を通じて水力発電、港湾工事、鉄道工事とセメント需要の増大で、
当時の日本のセメント需要の40%近くをまかなうほどに成長します。

そして、東京湾埋め立て会社、現在の東亜建設工業を設立し、
川崎鶴見地区の埋め立て事業を開始するのです。
後の京浜工業地帯はこの浅野が始めたことなのです。
「一日4時間以上寝ると人間は馬鹿になる。」がモットーであったそうです。

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港湾の施設は浚渫と埋め立てによって造成します。
浚渫とは海底の底面のヘドロや砂をさらってくることを指し、
埋め立てはそこに土砂を投入し、陸地化することをいいます。

こうして、日本各地に多くの港湾施設や干拓、埋め立てによる陸地が、
作られていきました。
これらの海洋土木に活躍した多くの企業が存在します。
これらは海洋土木の専門会社として
いわゆるゼネコンとは区別して、
マリンコンストラクター、通称「マリコン」と呼ばれています。

五洋建設
若築建設
東亜建設工業
東洋建設
りんかい建設
現みらい建設グループの大都工業
佐伯建設工業と国土総合建設の現あおみ建設株式会社
テトラポットで有名な不動テトラ

などがそうです。

そういった、海洋土木企業を縦横無尽に駆使して東京湾埋め立て計画を
産業計画会議が立案した予定計画の勧告は実行されていきました。
そういった大規模公共工事においてレイバーの出現は、
既に暗示されていたのでしょうね。

つづく

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コメント

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1 ■手塚治虫

ツイッターで紹介されていたのを見て来ました。
手塚氏の漫画「ファウスト」にでてきた主人公が浅野氏に似た展開をしていたと思いました。手塚氏は知っていたんですかね。浅野氏のこと。

2 ■浅野総一郎以前に、ほんとに実行した人がいる。

東京湾を埋め立てて都市にするプランを最初に考えて、そればかりか、ほんとに実行しちゃった人がいます。
家康です。
だから、いまの東京湾寄りの区は、ほとんどがもともと海だったところ。
そこに江戸城を建てて、実質的な首都にしたんです(名目上の首都は、天皇が住む京都)。

その当時の埋め立ての方法がすごい。
死体をかき集めて、重しをつけて、海に放り込むだけ。
死して屍拾う者なしの人々と、道端で無縁死している人はもちろんですが、不幸があった家からは、否応なく強奪する。

ですから、あのあたりの土地にいらっしゃるみなさんは、何も知らずに、累々と重なった死体の上にいることになります。

江戸開府400年のときに、その取材をしていて、ある歴史学者の方にうかがった話です。


3 ■国家プロジェクト

大きなプロジェクトって想像するだけで、わくわくしますね。でも、現政権だと企画自体が真っ先に仕分けの対象ですね。

4 ■Re:手塚治虫

>s1kthtさん
コメントありがとうございます。
「ファウスト」!これまた面白いご指摘ありがとうございます。

5 ■Re:浅野総一郎以前に、ほんとに実行した人がいる。

>JOさん
そうですね、家康はかなり大規模に干拓と埋め立てをおこなっていますよね、日比谷とか入り江だったらしいですし。

6 ■Re:国家プロジェクト

>たくやさん
コメントありがとうございます。
そうなんです!仕分けしちゃいけないものが先端技術的なジャンルなんですよ。

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