東京いずみ幼稚園の教育
テーマ:ブログ幼稚園視察「東京いずみ幼稚園の教育」
目的:幼保一元化が進もうとする中、幼児教育の重要性を再認識する。脳の発達段階で最も成長するといわれる幼児期に適した教育(絶対音感を養う・国語力)を視察することで、教育施策を考える糧とする。少人数制を良い施策とする風潮があるが園児35人を1人の先生で見ている。公費の掛かる歪んだ施策を是正する一助とする。
場所:学校法人小泉学園 東京いずみ幼稚園(東京都足立区佐野1-20-10 http://www.izumi.ed.jp/)
園長:小泉敏男氏
10時から
①全体朝礼・元気体操
多人数の中でも皆、私語なく整列。元気体操で体が温まった後に園長の話(週に一度)。
②ミュージックステップ授業と石井式国語教育見学
10時20分から
◎絶対音感を養うミュージックステップ授業見学(聴力を養い、脳の発達)
聴唱と聴奏
聴唱は先生が弾くピアノで2小節程の短いフレーズをリズミカルに身体反応しながら発声していた。子ども達は無意識のうちに階名唱が出来る状態で、考えるのではなく感じて行動していた。
身体反応
アイマスクを装着してCDからの聞こえる単音を子ども達は次々と答えていく。「ドは膝に手を」「レは腰に手を」「ミはお腹に手を」という具合に音にあわせて体を動かしていた。緊張と弛緩を繰り返し集中力と反応力を高めていた。
◆先ず、立腰⇒腰骨を立てて、美しく正座した姿勢を保つ。
※立要教育とは、腰骨を立て、正しい姿勢を心がけること。背筋がしっかりと伸び、立腰をすることで集中力ややる気が生まれものごとにメリハリがつきます。(脳科学的にも正しい理論で 立腰することで脳内の前頭連合野が 刺激されます。)立腰する事で子ども達の聴く姿勢、学ぶ姿勢が整います。
◆立要後、瞑想、百人一首、四字熟語、名文を子ども達に読ませる授業は、子ども達の集中力を維持したまま、先生がリズムとテンポ良く、効率よく進めていく。
※石井式国語教育は、「幼児教育の重要性」、とりわけ「この時期における言葉の教育の重要性」に着目し、「幼児期の言語教育こそが人間の知能を決定する働きをし、能力を大きく飛躍させる鍵となる」と言う信念に基づいている。石井式漢字教育の教室からは、言葉の豊かな、素直で品格のある性格の、礼儀正しい子供たちが育っています。繰り返し行う事でだれでもある一定レベルまで言葉の能力を高める事ができる。
◎小泉敏男園長のお話
①親はこういう子どもにしたいと具体的に考えるべきだ。
⇒子どもは何でもできるものである。
②聴く姿勢をつくる。いつもやる。繰り返しやる。楽しんでやる。
⇒幼児期の体験は一生消えない
③子どもは大勢の中で育てた方が良い。
④子どもの発達段階に応じた教育。
⇒幼少期は聴覚が鋭く、聴き分けたり、聴いた事を言葉や体で表現できる。
⑤子どもにも本物の楽器を与える。
⇒はじめから本物。本物を見せて、聴かせて、触らせる。⇒まやかしの教育はダメ。
⑥漢字・かな混じり文を読ませる。
⇒本の多くは漢字かな交じりだから最初から漢字・かな混じり文を読ませる。
⑦子どもの教育は早い方が良い。6歳までに脳の7割が発達する。
⇒音楽も、運動も、言語も6歳までは吸収力が強い。
☆7年間続けている幼児への環境学習会と二人の子(息子と娘)の子育てを通じて、余分な知識がない分、幼児期の好奇心と何かを吸収しようとする力は理解していたが、システム的に皆が絶対音感や漢字仮名交じり文などの語学能力など、繰り返し行う事でだれでもある一定レベルまで能力を高めている事に驚かされた。
☆一生を通して避けて通れない『勉強するという事』には自学・自習能力、何事にも必要な『集中力』も幼児教育の中で身につけるべき事と理解できたのは収穫である。