IPO株狙いで27万円が7年で1億円になった投資家の投資スタンスについて
IPO株狙いで27万円が7年で1億円になった投資家の投資スタンスとバリュー投資についてまとめてみた。
更新日: 2012年07月23日RSS
IPO株狙いで27万円が7年で1億円になった投資家の投資スタンスとバリュー投資についてまとめてみた。
更新日: 2012年07月23日RSS
優待・配当狙いで、1年に2000万円も値上がりました
外資系を渡り歩き、年収は1000万円を超える
外資系を渡り歩き、年収は1000万円を超える。こういうと、人を寄せ付けないような鋭さを放つエリート・ビジネスマンを想像しています。ですが幸田大輔さん(仮名)の第一印象は、控えめで気の優しそうなお兄さん。第一印象に違わず語り口は優しさにあふれ、懇切丁寧にいろいろと説明してくれました。
金融資産は1億5000万円
資産形成の中心は日本株で、保有する約170銘柄のほとんどが優待・配当株
そんな幸田さんの金融資産は1億5000万円。資産形成の中心は日本株で、保有する約170銘柄のほとんどが優待・配当株です。ここで優待・配当株とは、3月末や9月末など所定の日に所定の株数を保有する株主に対して、株主優待と配当が付与される株のこと。優待と配当を同時に獲得できる株以外に、優待のみを獲得できる株や、配当のみを獲得できる株もあります。
利回りと安定性
優待・配当株投資で個人投資家が注目するのは、利回りとそれを将来にわたり安定的に獲得できるのか。幸田さんのことを触れる前に、優待・配当株投資の基本について触れます。株式投資に慣れた人は読み飛ばしてください。配当利回りは原則、年間の予想配当金を購入時の株価で割って算出します。予想配当金が1株当たり50円で購入時の株価が1000円なら配当利回りは5%になります。
優待利回りは優待品を金銭価値に算定し、それを購入時の株価で割って出します。A社の株では優待として3000円相当のお米を配布しています。A社株を1株1000円の株価で購入した場合、優待利回りは3000円を1000円で割った300%でしょうか。
ここで気をつけなくてはならないのは、株主優待は基本的に所定の株数を保有する株主に対して提供されること。A社では100株以上を保有する株主に対して優待を提供する規定にしています。なので優待利回りは3000を1000に100をかけた数字で割った3%なのです。通常、株主優待を獲得できる株数は、その株式の売買単位と同一である場合が多いのです。
売買単位は株式によって異なり、家電量販のビックカメラでは1株、アパート建設や賃貸住宅の仲介などを手掛ける東建コーポレーションでは10株、ダイエーでは50株、ソフトバンクでは100株、居酒屋「北海道」などを運営するコロワイドでは500株、森永乳業では1000株になっています。
先ほど株主優待は売買単位と同一の場合が多いとしましたが、ここで2つ注意することがあります。1つは売買単位と同一なのは、最低源の株主優待を獲得できる例が多いこと。保有株数が多くなるにつれて、株主優待の中味を充実させる銘柄も多くあります。
ビックカメラでは、8月末の所定日の株主に同社店舗などでの買い物に使える1枚1000円の「買物優待券」を配布します。保有株数によって配布枚数が異なり、1~5株未満の株主には1枚、5~10株未満で2枚、さらに保有株数によって5枚、25枚になっています。
ビックカメラ株を売買単位の1株を持っていると、1000円の「買物優待券」がもらえるのです。ビックカメラ株では2月末の所定日の株主にも「買物優待券」を配布し、1~5株未満では2000円。7月20日時点のビックカメラの終値は4万100円。優待利回りは3000を4万100で割った約7.5%になります。
もう1つの注意点は、銘柄によっては売買単位が100株でも、優待を獲得できるのは1000株以上になっている場合もあること。そうしたケースはあまり多くないようですが、売買単位と優待を獲得できる株数をしっかり把握することが肝心です。『日経マネー』2012年9月号では、売買単位、今年6月末の株価を元に算出した最低投資金額、株数に応じた優待内容の抜粋などがが一覧で載っているので活用してください。
IPO株狙いで27万円が7年で1億円に
日本株投資を本格的に始めたのは2000年
マネックス証券(当時)やアンジェスMGなどIPO(新規株式公開)株狙い
その戦略が奏効し27万円で始めた投資は、07年に金融資産1億円に膨らむ
ライブドア・ショックでIPOブームが終息した07年以降は、大型株投資に切り替え
08年のリーマン・ショックで大型株の値上がり益が期待しにくくなると、公募増資のイベント投資、優待・配当狙いに転換
さて前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、冒頭の幸田さんの話に戻ります。幸田さんが日本株投資を本格的に始めたのは2000年。当初はマネックス証券(当時)やアンジェスMGなどIPO(新規株式公開)株狙いでした。その戦略が奏効し27万円で始めた投資は、07年に金融資産1億円に膨らみました。
しかし、ライブドア・ショックでIPOブームが終息した07年以降は、大型株投資に切り替えました。さらに08年のリーマン・ショックで大型株の値上がり益が期待しにくくなると、公募増資のイベント投資、優待・配当狙いに転換したのです。
優待・配当銘柄選びでは、合計の利回りでは5%以上を原則
自己資本比率40%以上をメド
FPGは「業績も良く、東証1部の昇格を見込める」と高い期待
優待・配当銘柄選びでは、合計の利回りでは5%以上を原則にしています。また優待・配当の安定性を見る上では財務に着目し、会社の健全性を見る指標の1つである自己資本比率40%以上をメドに置いています。冒頭部分で多くの個人投資家は優待・配当株で利回りとその配布の安定性を重視していると紹介しましたが、幸田さんはその一人です。
その原則で幸田さんが注目している優待銘柄で主に8月以降に権利を獲得できるものが、SRA HD、サトーHD、FPG、そして今年に優待を新設したテクマトリックスです。中でもFPGは「業績も良く、東証1部の昇格を見込める」と高い期待を寄せています。
1万円の投資で最大1万円分の割引
優待内容が気に入っている銘柄は、
ダイエーやコロワイド、全日本空輸など
優待内容が気に入っている銘柄は、選別基準から漏れても持ち続けています。ダイエーやコロワイド、全日本空輸などがそうです。ダイエーの優待は一定の買い物総額まで買い物ごとに5%割引が適用され、最低の購入単位である50株では最大で1万円分の割引が適用されます。直近のダイエー株は200円程度なので、今購入して権利を獲得できる8月末まで保有していれば、1万円の投資で最大1万円の割引を受けることが可能になります。
高配当・優待株投資は、当初のIPO狙いに代わる勝ちパターンを探るつなぎの戦略にすぎない
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