「持たない暮らし」への憧れと、住宅の未来

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2012/11/13


昨日今日と、絶賛引っ越し作業中です。出産が予定日より大分早かったので、てんてこ舞いでございます。現在休憩中。


モノを買いたくない理由

我が家はそれでも少ない方だと思うのですが、引っ越しをするたびに、モノの多さに辟易します。冷蔵庫、こたつ、ソファー、ベッド、服、スーツケース、カラーボックス、食器、何で僕たちはこんなに所有しなきゃいけないんでしょう。

今の世代っぽい価値観ですが、僕はモノを極力買わないようにしています。理由はシンプルで、移動の時にコストとして跳ね返ってくるからです。

僕は賃貸派なので、引っ越しすることが前提です。今の物件も2〜3年住んだら住み替えるかもしれません。モノが多すぎると、引っ越しの際の肉体的、金銭的な負担は増加します。今回も廃品処分+引っ越しで、8.5万円も掛かってしまいました…。独身時代は3万円で足りたんですけどね。


また、モノが少なければ、安価な狭い物件でも広々と暮らすことができます。家賃は基本平米数に比例するので、モノの少なさは超重要なポイントでしょう。うちは幸いモノが少ない方なようで、ここ3年ほどは、一人暮らし向けの物件に二人で住むことができていました。


当事者として思いますが、「若者がモノを買わなくなった」のは住宅事情も原因なのでしょう。賃貸派は僕世代ではマジョリティだと思いますし、お金もないので広い家に住むこともできません。実際、「欲しくても置き場所がなくて買えない」ということはこれまでも多々ありました(ソファーとか照明器具とか)。


実現するにはまだ時間が掛かりそうですが、将来的には「家族向けのシェア物件」に住んで、家具・家電は基本的にシェアする暮らしをしようと考えています。冷蔵庫とかレンジとか洗濯機とか掃除機とか自転車とか、シェアで十分なものってたくさんありますからね。

シェア物件に住んでいる友人には、リアルに「スーツケースひとつと段ボールひとつで引っ越しできた」という人がいたりします。超憧れます。


この種の「Less is more」なり「持たない暮らし」なりへのシフトは、もはや不可避の流れだと思います。モノの少ない暮らしに憧れる人は、僕以外にも多いのではないでしょうか。

長期スパンで見れば、「収納たっぷり!サービスルーム付き!」みたいな物件は魅力を失っていくのでしょう。少なくとも僕はそんな物件に入居したいとは毛頭思いません。収納・部屋数が多すぎる物件は、即、選択肢から除外しているぐらいです。


関連本。これは住宅の未来を的確に予言している本だと思います。シェアハウスならぬ、シェアタウン構想(ブックレビュー)。