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トップページ  アナウンサー・キャスター  アナ・キャスター日記(もくじ)  2010年1月8日(金)
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小野澤綾 写真小野澤綾
小野澤綾 写真
アナ・キャスター日記
2010
1 8 日 (金)
取材で知った群馬の絹遺産
 

皆さん、少し遅くなりましたが・・明けましておめでとうございます。
皆さんはどんなお正月をお過ごしでしたか?私は、体の静養・・と称して寝正月だったような気がします。その分、今は元気いっぱい!来週の「こんにちはいっと6けん」に向けて編集中です♪

さて、来週の「いっと6けん」でご紹介するのは、群馬県から世界遺産登録を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」の魅力や、養蚕農家の技術を伝えていこうという人たちです。

竹屋さんとまずご紹介するのは、前橋市在住の竹屋富雄さん。富岡製糸場をはじめとする県内の遺産群をパノラマ写真で見てもらおうと考えています。しかし、ただの静止画像ではないんですよ〜。パソコンの中でその写真を見てみると、一面だけでなく、360度の世界を見ることが出来るんです。まるで、その場に行ったかのような体験が出来ます。竹屋さんの作るパノラマ写真は、2月以降県のHPなどで見ることができるそうです。

また今春には、より多くの人にその魅力を知ってもらおうと、富岡製糸場でピアノ演奏とともにパノラマ写真を見る会も開くそうです。富岡製糸場の建設に大きく関わったポール・ブリューナゆかりの曲に合わせ、パノラマ写真が上映されます。これもまたとっても楽しみですね♪

東さんと続いてご紹介するのは、安中市で養蚕と製糸業を生業とする東宣江さん。群馬の座繰り器に興味を持って、なんと和歌山県からやってきました。蚕を育て、その繭から糸を作ってお客さんのもとに届けています。東さんが群馬県にやってくる時、『あと10年もしたら座繰りの技術を知る人がいなくなってしまうよ』と言われたそうです。座繰りの技術を過去の遺産にしてしまいたくない!と、東さんは地域の養蚕農家や地元の人たちに教わりながら、必死でその技を学んできました。今では『東さんの糸が欲しい!』といってくれるお客さんもいて、大切な時に自分の糸を使ってもらえるのがとても嬉しいと話してくれました。私も東さんの糸を自分の大切な人へのプレゼントに使ってみたい・・・。東さんの糸づくりに対する思いを聞いていると、そんな気持ちにさせてくれます。

遺産や技術は、ほうっておいて残るものではありません。人が関心をもって残して行かないとあっという間に消えてしまうものなんですよね。なぜ2人がこれほどまで群馬の遺産や文化にひかれて活動をしているのか?話を聞いています。

放送は、1月12日(火)午前11時05分から。ぜひご覧ください。