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【大相撲】

日馬やってもうた 油断1敗

2012年11月13日 紙面から

◇九州場所<2日目>

(12日・福岡国際センター)

 新横綱の日馬富士(28)=伊勢ケ浜=が平幕の隠岐の海(27)=八角=に小手投げで不覚を取り、早くも初黒星を喫した。夏場所千秋楽からの連勝は32でストップした。横綱白鵬(27)=宮城野=は先場所敗れた平幕の栃煌山をはたき込んで2連勝。大関陣はかど番の把瑠都(28)=尾上=が松鳳山のすくい投げに転がり、初黒星を喫した。稀勢の里は小結安美錦を押し出して2連勝。ともにかど番の琴奨菊、琴欧洲はそろって初白星を挙げた。鶴竜も1勝1敗。関脇豪栄道は2連勝とした。

 これが油断か慢心か。夏場所の千秋楽から積み上げてきた日馬富士の連勝が32で止まった。隠岐の海には9月の秋場所で勝っているが、土俵際まで押され、物言いがつく熱戦だった相手。報道陣から「嫌な印象があったか」と問われ「ない、ない。余裕で勝てると思った」。快進撃を続けてきた日馬富士がエアポケットにはまった。

 190センチの長身で懐の深い隠岐の海に左腕を引き込まれたのが敗因。苦し紛れに下手投げで反撃したが、小手投げで返され、もろくも土俵から落ちた。新横綱が2日目で金星を配給したのは1987年の九州場所で大乃国(現芝田山親方)が当時、前頭筆頭の隆三杉に敗れて以来25年ぶりのスピード記録。

 「特に何も考えてなかった。四つになればそれで良かったし…。立ち合い、見ていっちゃったかな。これが勝負事だ」。約半年ぶりに味わう敗戦を淡々と振り返った。

 横綱昇進を決めてから各地での土俵入りをはじめ行事が相次ぎ疲労が懸念された日馬富士。「自分がやるべきことをやって臨んだ。関係ない」と強がったが、今月8日の鳴戸部屋での出稽古で申し合いを控えた際には、「疲れた。稽古では疲れないが、いろいろ用事があって疲れた」と本音をこぼしている。

 「一生懸命やった結果の32連勝。もっと努力してまた記録を作れるように頑張りたい」。気持ちを切り替えるように語気を強め、3日目からの出直しを誓った。 (竹尾和久)

 

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