全ては時の中に…

《コード》
Public Class Settings
　Public Shared Sub Main()
　　'XMLファイルのファイルパスを指定する
　　'サンプルでは、実行ファイルと同じ場所に保管している
　　Dim xmlRdr As New XmlTextReader("./Setting.xml")

　　'XMLファイルを読み込む
　　While xmlRdr.Read()
　　　Console.WriteLine("タグ階層=" & xmlRdr.Depth())
　　　Console.WriteLine("開始タグ=" & xmlRdr.Name)
　　　Console.WriteLine("値(Value)=" & xmlRdr.Value())
　　　Console.WriteLine("値(ReadString)=" & _
　　　　xmlRdr.ReadString())
　　End While
　End Sub
End Class

このサンプルを実行すると、開始タグ、値（Value）、値（ReadString()）の関係がおかしいことに気が付くと思う。
開始タグが表示されている場合、値（Value）は何も表示されず、値（ReadString()）は表示される。
また、値（Value）が表示されている場合、開始タグと値（ReadString()）は表示されない。

これは、XMLファイルを読む際に開始タグ、値、終了タグは、別のタイミングで読み込まれるために発生する。
以下のサンプルを動作させてみると、別のタイミングで読み込んでいることが良く分かる。

Public Class Settings
　Public Shared Sub Main()
　　'実行ファイルと同じパスにSetting.xmlを用意する
　　Dim xmlRdr As New XmlTextReader("./Setting.xml")

　　'XMLファイルを読み込む
　　While xmlRdr.Read()
　　　Select Case xmlRdr.NoeType
　　　　Case XmlNodeType.Element
　　　　　Console.WriteLine("開始タグ=" & xmlRdr.Name)
　　　　　'タグ読み込み時に値を取得する方法
　　　　　Console.WriteLine("値(ReadString())=" & _
　　　　　　xmlRdr.ReadString())
　　　　Case XmlNodeType.Text
　　　　　Console.WriteLine("値(Value)=" & xmlRdr.Value)
　　　　Case XmlNodeType.EndElement
　　　　　Console.WriteLine("終了タグ=" & xmlRdr.Name)
　　　End Select
　　End While
　End Sub
End Class

【補足事項】
・NodeTypeプロパティで読み込んだノードの種類を識別できる。
・ReadString()メソッドは、読み込んだノードが開始タグの場合に値を取得するメソッド。
　→Textや終了タグを読み込んでいる場合には、値は取得できない。
・Depthプロパティを利用すると、ノードの階層を知ることができる。
・XMLファイルの読み込み方法には、他にもXMLDocumentを利用した読み込み方法等がある。