湯河原に面白い政治家がいる。元宣教師の彼は、汚れた政治の世界に我慢ならない。腐敗した政治と社会を浄化したい。破壊された自然環境を回復するために役に立ちたい。エゴ社会をエコ社会に変えたい。そのような使命を持つツルネンが貴方に毎週新鮮なメッセージを送る。
ツルネンメルマガNo:565「北海道におけるEM農業」
発行日:11/13
ツルネンメルマガNo:565 「北海道におけるEM農業」 11月3日「全国EM技術交流会」が札幌で開催された。1,000人を超える「EM仲間」が全国からこの北海道大会に集まった。私も妻幸子と秘書の石井茂さんと参加した。 大会の主なプログラムは、EMの生みの親である比嘉照夫教授の講演と、北海道でEMを農業と環境改善に生かしている方々による事例発表であった。私は「有機農業推進議員連盟」事務局長の立場で来賓として挨拶した。 当日参加者に配布された「事例集」の中で、事例発表をした5名の他に北海道でEM技術を農業、環境、教育、福祉などにおいて実施している62名の方の取り組みが紹介された。私自身は、すでに20年あまりEMを自分の生活と議員活動に取り入れているので、EMの効果とパワーを良く知っているが、それでもこのような1日の研修で更にその効果を再確認することができた。有機農業においてはEMの他に色々な技術が使われているが、EMも有効な方法の一つであると確信している。(EM(Effective Microorganisms:有用微生物群)とは、人間と環境にとって良い働きをする微生物(乳酸菌・酵母・光合成細菌など)を組み合わせた資材である。) 今大会で発表された5つの事例の内2つを、発表者の話と参考資料をもとに紹介したい。 <新篠津村におけるEMの取り組み> 発表者:村役場の産業建設課 副主幹 堀下弘樹氏 村の主産業は農業であり、米、小麦を中心に大豆、野菜や花卉栽培も盛んで全国各地に出荷されている。安全・安心・環境に配慮したEMを活用した有機栽培に取り組む農家が全国的に見ても多いのが特徴である。村では有機農業を通して、人との交流を目的とした交流農園を設置し、体験学習、都市住民の有機農業体験、村内福祉施設利用者の就労体験やEMを中心とした実証試験も行っている。平成6年から農業を主に導入されたEMが現在では幅広く活用されている。 新篠津村では有機JAS認証を目指した農業者はEMボカシ・EM活性液を自ら製造するなど、先進的に環境保全型農業を実施し、高品質で安全・安心な農産物の安定多収生産技術を構築してきており、村内の有機JAS認定者の割合は7.8%を占めている。(全国平均約0.23%) <日本最寒の地に新規就農> 発表者:北海道幌加内町朱鞠内 宮原光恵氏 宮原氏は、札幌の短期大学を卒業後、写真の世界に。日本人女性唯一の大型野生動物の写真家としてアラスカの自然と野生動物をライフワークに撮影を続けた。探検家である宮原克弘氏とアラスカで出逢い結婚。自然と共に生きてゆこうと夫婦で自分たちの目指す暮らしのできる場所と生き方を模索していた際、克弘氏が福岡正信著「わら一本の革命」と出会った。この本がきっかけで有機農業を始めた。その際には、光恵氏の母親からEM農法が紹介され、数年かけて調べ、この方法でいこうと決めた。厳しい気候に振り回されながら現在も試行錯誤が続いている。 微生物の世界を学ぶにつれ、奥が深く、また底知れない大きな力を持つということを実感。命とは、自分だけで生きているのではない。太陽、地球環境、微生物、動植物、そして人間の営みなど、様々なものの影響を受け、活かされていることを実感しながら、感謝の毎日を送っている。 平成9年新規就農で幌加内町朱鞠内へ。入植当初の耕作面積は約20ha。そば、馬鈴薯、かぼちゃで就農を開始したが、20haではこの地での生活は厳しく、離農者の土地を借りて栽培面積を現在約50haまで規模拡大し、ようやく農業で生活が可能な最低限の安定収入が確保できるようになった。 平成22年4月、首相官邸で行われた第二回リアル鳩カフェ、テーマ「食と農」で、首相との意見交換の席に全国から選ばれた10人の中の一人として参加。当時の鳩山首相から質問攻めにあう。その席での会話は現在もインターネットで公開されている。 以上が二事例の概要である。 最後に、比嘉照夫教授の挨拶から以下を抜粋する: 「北海道にEMの普及が始まって22年目を迎えることになりました。新篠津村の例を見るまでもなく、全国の有機農業や自然農法の大規模モデルはもとより、生ごみリサイクルを軸に農業を取り入れた自立的な福祉施設、札幌をはじめ、多くの市町村に於ける環境問題解決と学校教育でのEMの活用、大型畜産を中心とする資源循環的な酪農等々、いつの間にか北海道の大地にEMが根付くようになってきました。」 30年ほど前に比嘉照夫氏によって開発されたEM資材とその技術が、現在では100以上の世界各国で使われており、農業をはじめ、環境、医療、福祉、教育などの分野で自然と人間社会の健全化のために大きな役割を果たしている。私もEMに出会ったことを心から感謝している。 ツルネン マルテイ ツルネンのホームページ |
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