神戸市中央区のはちみつ店で、経営者の男性ら２人が刃物で切られた事件で、経営者のいとことみられる男が自殺しているのが見つかりました。

１２日午後５時半頃、神戸市中央区の「西村はちみつ三宮店」を訪れた宅配業者の男性（５２）が、店内で血を流している経営者の男性（５７）を見つけました。
近くには刃物を持った男が立っていて、男は宅配業者を切りつけて逃げました。

経営者は脇腹を刺されたほか頭部を切りつけられて重傷、宅配業者は軽傷です。

経営者が「いとこにやられた」と話したため、警察が行方を捜していたところ兵庫県芦屋市内のマンションの敷地で、いとこ（６２）とみられる男がマンションから飛び降り倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。

警察は男の身元の確認を進めています。

女性に乱暴してけがをさせたとして強姦致傷などの罪に問われた、元海上自衛隊の自衛官の男に対して、徳島地方裁判所は懲役１３年の判決を言い渡しました。

判決を受けたのは海上自衛隊徳島教育航空群に所属していた、元自衛官の嶽野真也被告（２７）です。

判決によりますと嶽野被告は去年１１月、徳島市内で女性を強姦してけがを負わせ、現金約４万円を奪ったほか、去年１２月からことし１月にかけて女性５人にわいせつな行為などをしました。

判決で徳島地方裁判所の佐藤晋一郎裁判長は「自衛隊の訓練で鍛えた肉体で行った犯行は、凶器を用いた暴行に匹敵するほど危険かつ悪質」と述べました。
そして「被害者の精神的な被害は重大」などとして、求刑通り懲役１３年の判決を言い渡しました。

12日夕方、神戸市中央区のはちみつ店で、店長ら男性２人が店に入ってきた男に刃物で切られました。
男は刃物を持ったまま現在も逃走しています。


午後５時半頃、神戸市中央区二宮町の「西村はちみつ三宮店」に入ってきた男が、無言のまま店長の男性を刃物で切りつけました。

居合わせた宅配業者の男性（５２）が止めようとしたところ、男はこの男性も切り付けました。

２人は病院に運ばれ治療を受けていますが、店長は首の後ろを切られて重傷、宅配業者の男性はあごの辺りを切られて軽傷です。
２人とも、病院に搬送される際には意識はあったということです。

男は黒い服を着ていて、年齢５０〜６０歳ぐらい、身長１６０〜１７０センチぐらいで、眼鏡をかけ黒っぽい野球帽をかぶっていたということです。

現場はＪＲ三宮駅から北へ４５０メートルの繁華街で、警察は殺人未遂事件として、刃物を持ったまま逃げた男の行方を追っています。

和歌山県那智勝浦町で山の斜面が崩れ、障がい者が共同生活するアパートに土砂が流れ込みました。
11日の大雨が原因とみられます。

11日午後８時半頃、和歌山県那智勝浦町天満で、山の斜面が高さ10ｍ、幅５ｍにわたって崩れました。

土砂は斜面のふもとに建つアパートの２階の窓を突き破って流れ込みました。

このアパートには障がい者９人が共同生活をしていますが、けが人はいませんでした。

【アパートの大家】
「ここに入っている人が「雷が落ちた」と言っていた。それぐらい（衝撃があった）。壁に当たってガラスも割れた。実際には雷じゃなかったが」

アパートのすぐ側には、去年９月の豪雨災害で被害を受けた人のための仮設住宅があり、住民が不安な夜を過ごしました。

【仮設住宅の住民】
「水の勢いはそうでもなかったけど、土色のやつ（水）が流れてきた。ここでやられたら本当の運命だと思う」

気象台によると、那智勝浦町では11日に、この時期の約半月分の大雨が降ったということです。

大阪市都島区の貴金属店にタオルを顔に巻いた３人組が押し入り、総額430万円相当の貴金属を奪って逃げました。
３人組の姿を防犯カメラが捉えていました。

貴金属店の脇に止まった１台の白い車…。
運転席と助手席から何者かが降ります。
そしてわずか１分後、再び何者かが乗り込むと車は急発進。
買い物客らが通る通行禁止時間帯の商店街を走り去りました。

これは防犯カメラが捉えた貴金属店強盗の姿です。

11日午後７時半ごろ、大阪市都島区の貴金属店「井川宝石店」で、経営者の夫婦が閉店準備をしているところに３人組が無言で押し入りました。

そして、１人が包丁のようなもので脅している間に、他の２人がバールのような工具で店内のショーケースを割り、指輪など貴金属25点を奪いました。

経営者が110番通報しようとすると、「しょうもないことをするな」と威嚇したということです。

経営者によると被害総額は430万円にのぼります。

【経営者】
「びっくりするのが精一杯やった。急に襲われたからね。怖かったですよ。刃物振り回されて。けががなくてよかった」

３人はいずれもタオルを顔に巻いていたということで、警察は強盗事件として捜査しています。

兵庫県尼崎市の連続死体遺棄事件で、角田美代子容疑者とともに逮捕された義理の娘が、「美代子容疑者とは距離を置きたい」と手紙を書いていたことが分かりました。

角田美代子容疑者と義理の娘瑠衣容疑者（27）ら８人は、同居していた橋本次郎さん（当時53）の遺体をドラム缶にコンクリート詰めにして岡山県の海に捨てた疑いが持たれています。

関係者によると瑠衣容疑者は、「間違ったことをやっていた。美代子容疑者のせいにして『自分は潔白』というつもりはない。美代子容疑者にも罪を認めて償ってほしい」と話しているということです。

また、瑠衣容疑者はことし８月に別の窃盗容疑で逮捕された後、夫の優太郎容疑者（25）に対し、「美代子容疑者とは距離を置きたい。けじめとしてもう会わない」という手紙を書いていたということです。

瑠衣容疑者は警察の取り調べにも同じようなことを供述しているということで、美代子容疑者の洗脳による支配から抜け出しつつあるとみられます。

大阪府吹田市が入札をせずに市長の後援企業に工事を発注していた問題で、市長が「随意契約という認識があった」と、これまでの発言を一転させました。

12日午後に開かれた市議会の全員協議会に出席した吹田市の井上哲也市長は、一連の事態で迷惑をかけたと謝罪しました。

吹田市は、競争入札を行わずに市長の後援企業に約2250万円の工事を発注し、国に対しては入札を行ったとウソの報告をしていました。

これまで井上市長は「全く知らなかった」と話していましたが、議員に追及されて、随意契約だと知りながら決裁したことを認めました。

【吹田市・井上哲也 市長】
「単独随意契約と決裁が上がっていたし、会社名も書いてあったので、決裁しておいて認識していなかったことにはならない。ただ、私は一切指示してないのでご了解いただきたい」

議会からは「辞職勧告決議を出す」という意見もあり、午後１時の開始から５時間以上経っても協議会は続いています。

日本維新の会代表の橋下大阪市長は、次の衆議院選挙に向け、４年間の政権運営の方針を示す文書を近く公表することを明らかにしました。

【日本維新の会代表・橋下徹 大阪市長】
「維新八策の理念に基づいて、『骨太2013-2016』という形で方針を出していきたい」

橋下市長は12日、次の衆院選に向けた４年間の政権運営を「骨太」と名付け、近く公表するとしました。

競争の理念を前提とし、経済成長や社会保障など５つの項目を柱とした、日本維新の会が掲げる政策の基本論理を示します。

「骨太」と言えば、小泉構造改革の象徴とされた言葉でしたが…。

【橋下市長】
「小泉元首相の内閣を意識はしていない。競争政策をしっかり導入していくことなど、同じような考え方の人が集まっているので、（小泉内閣と）同じようなスタイルにはなってきてはいる」

国政進出への準備を着々と進める橋下市長は週末、全国遊説のため中国・四国地方へ向かいました。

【橋下市長】
「我々日本維新の会は、日本国をもう一度『賢く強く』する。皆さんに良いことばかりは言いません。年金・医療・介護も、高齢者の皆様には申し訳ございませんが、一定のご負担を求めなければなりません」

広島県内で合わせて4000人、岡山市では3000人もの人が演説を聞きに訪れました。

一方、山口県下関市ではこんな一幕もありました。

【橋下市長】
「やっぱり下関は迎えてくれたんだなと思いましたよ。本当にありがとうございます」
【市民】
「天狗になるなよー！」
【橋下市長】
「天狗になりませんよ。大丈夫です。帰っていただいても結構ですから大丈夫ですよ」

明治維新ゆかりの地で厳しいヤジも受けた橋下市長。

今後は、近く発表する政策方針を元に、他の第三極との協議を進めたいとしています。

和歌山県すさみ町では、特産の「スルメイカ」を使って、この時期ならではのあるモノを作るのに大忙しです。

スルメイカ漁がさかんな和歌山県すさみ町で、新たな名産品となっているものがあります。
それは…。

【カメラマン】
「年賀状の季節になりました。もらってうれしいのが年賀状、食べておいしいのがこちらの『するめーる』です」

すさみ町の漁協が12年前から作っている「スルメイカ」を加工したはがき、『するめーる』。

漁協では、今月１日からこの『するめーる』の年賀状用のはがきづくりを行っています。

干したイカの胴体を真空パックにして定型ハガキのサイズの袋に詰め、宛名やメッセージを書くためのシールを貼り付けていきます。

【和歌山南漁業協同組合すさみ支所・岸正嗣 参事】
「地域活性化のためにスルメではがきを作ったら面白いだろうと思って始めた。受け取った人は正月にスルメが来たとびっくりする」

噛めば噛むほど味が出る『するめーる』の年賀はがき。

１枚230円で、インターネットやすさみ町の道の駅などで販売されています。

恐喝の罪に問われている指定暴力団・山口組のナンバー２の男の裁判で、京都地方検察庁は男に懲役１０年を求刑しました。

恐喝の罪に問われているのは、６代目山口組のナンバー２で弘道会会長の高山清司被告（６５）です。

起訴状によりますと高山被告は、他の暴力団組員と共謀して京都市の男性（６６）に「全面的に面倒をみるのでみかじめ料が欲しい」と要求し、４０００万円を脅し取ったとされます。

これまでの裁判で、高山被告は「私は無実です」と無罪を主張していて、ことし６月に保釈金１５億円を納め、保釈されています。

１２日の裁判で、検察側は「配下の組員が無断で被告の名を使うことはないため共謀は明らかであり、きわめて悪質な犯行だ」と主張して、懲役１０年を求刑しました。

この１年間に製造された硬貨の重さが基準に合っているかを調べる「貨幣大試験」が、大阪の造幣局で行われました。

貨幣大試験は通貨の信頼を維持する目的で、明治５年から毎年行われています。

この１年間につくられたおよそ８億枚の硬貨から、毎日一定の数が抜き取られたおよそ１万５千枚が、検査の対象となりました。

例えば５００円硬貨であれば、１０００枚で７０００グラムと決められていて、誤差１３グラムまでが合格の基準です。

検査の結果、今年も全ての硬貨が合格しました。

兵庫県尼崎市の連続死体遺棄事件で、男性の遺体を海に捨てたとして逮捕された角田美代子容疑者の親族が、男性の母親の遺体についても「兵庫県内の海に捨てられている」と供述していることがわかりました。

角田美代子容疑者（６４）は、同居していた橋本次郎さん（当時５３）の遺体をドラム缶に入れて岡山県の海に捨てたとして、親族７人とともに死体遺棄の疑いで逮捕されました。

美代子容疑者の周辺では、これまでに５人が遺体で見つかっていますが、ほかに４人が行方不明になっています。

このうち、２５年前に行方が分からなくなり、６年前に失踪宣告が出ている橋本さんの母親の遺体について、逮捕された親族が「兵庫県内の海に捨てられている」と供述していることがわかりました。

また、他に行方不明になっている人のうち、３人の遺体が見つかった尼崎市の住宅に住んでいた皆吉ノリさん（８８）の遺体についても、親族が「高松市に捨てられた」と供述していて、警察は今後、具体的な場所を特定し、全容解明を目指す方針です。

兵庫県相生市では、播磨灘の冬の味覚「養殖カキ」の水揚げがはじまり、連日、出荷作業が行われています。

相生湾の沖合いおよそ１キロの海に設置された１８０基のカキいかだでは、連日、大きく育ったカキが次々と引き揚げられています。

相生で養殖されるカキの一部は、東北地方の種ガキを使っていましたが、東日本大震災の影響でことしも種ガキが手に入らないため、広島県から仕入れているということです。

ことしは大きさ・味ともに例年並みで、寒さが増すにつれさらに大きく、味も良くなっていくということです。

この養殖カキは、ことしは８００トンの水揚げを見込んでいて、来年４月ごろまで主に京阪神方面に出荷されます。