独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市)の研究チームは13日までに、強酸性の土壌に含まれ植物の生育を妨げるアルミニウムを、ユーカリの根にある化合物が無害化することを突き止めた。
アルミニウムを含んだ強酸性土壌は、永久凍土を除く地球の陸地の約3割を占め、国内では西日本の丘陵地などで見られるという。研究チームは「化合物を大量に作る方法を開発して土壌改良剤に使えば、強酸性の土地でも農業が可能になる」としている。
研究チームによると、ユーカリの根にある化合物は、お茶やワインにも含まれるポリフェノールの一種。アルミニウムは根が伸びるのを抑制する作用があり、化合物は根が吸収したアルミニウムと結合して無害化する。
アルミニウムは、強酸性の土壌では水に溶けて根から吸収され、植物を枯らしたり、生育に悪影響を与えたりする。化合物の活用法としては、土壌にまいてアルミニウムを吸着させることが考えられるという。
チームの田原恒主任研究員は「食料不足の解消や、緑化推進による地球温暖化の防止につなげたい」と話している。〔共同〕
アルミニウム、アルミ、ユーカリ、研究チーム
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