大津市、非認める 中2自殺アンケ「黒塗り」訴訟
大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、学校が実施した在校生へのアンケート結果について、遺族に部外秘を約束させる確約書を求め、大半を黒塗りで開示したのは違法だとして、遺族が市に100万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が6日、大津地裁(長谷部幸弥裁判長)であった。市側は不適切な情報開示だったことを認め、謝罪した。
市側は答弁書で「適切な情報開示ができなかった結果、遺族の自殺の原因を知りたいという心情を損なった」として非を認めた。「今後は遺族の知る権利の保障が不可欠と認識し、適切な情報開示に努める」と主張している。賠償責任は争わず、賠償額は地裁の判断に従うとしている。
次回期日は12月25日に指定された。遺族側は、市側の主張内容に対して認否を行い、遺族の精神的苦痛について補充の主張をする予定。
【 2012年11月07日 10時00分 】