トップページ経済ニュース一覧造幣局 海外の一般貨幣製造へ
ニュース詳細

造幣局 海外の一般貨幣製造へ
11月13日 4時13分

造幣局 海外の一般貨幣製造へ
K10034412911_1211130439_1211130443.mp4

電子マネーの普及などを背景に国内での貨幣の製造量が大きく落ち込むなか、大阪にある造幣局が、バングラデシュから硬貨の製造を受注する見通しになりました。
造幣局が海外の一般貨幣を製造するのは戦後、初めてのことです。

造幣局が受注する見通しになったのは、バングラデシュの「2タカ」硬貨、5億枚の製造です。
2タカ硬貨は、ステンレス製で日本円でおよそ2円に当たります。関係者によりますと、造幣局は、ことし7月、バングラデシュの中央銀行が実施した入札に参加した結果、これまでに受注が内定したとバングラデシュ側から連絡がありました。
入札には、イギリスやドイツなど5か国が参加しましたが、日本の造幣局の入札価格が最も安く、世界トップクラスの鋳造技術も評価されたということです。
造幣局は、これまで海外の記念硬貨を製造したことはありますが、一般の貨幣を製造するのは戦後、初めてです。
造幣局は近く、バングラデシュ中央銀行と正式に契約を交わし、年内にも大阪の工場で製造を開始することにしています。
国内の貨幣の製造量は、電子マネーの普及などを背景に、ここ数年、減り続け、去年は7億3800万枚と、最も多かった昭和49年と比べて7分の1以下に落ち込んでいます。
このため造幣局や財務省は外国貨幣の受注拡大を目指す方針で、今後、アジアや中東の各国に売り込みを強めることにしています。

[関連ニュース]
このページの先頭へ