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15歳から65歳までの全住民が軍と警察に殴打された……狂気の「厳打軍事訓練」―チベット(tonbani)

2012年11月12日

■まるで文革時代 チベットでは住民を無差別に殴り倒す事も軍事訓練■

Army
Army / kholkute


■全住民が殴られた

2012年11月10日、Tibet Timesチベット語版が、ある驚くべきニュースを伝えた。アムド地方ゴロのマチェン県(མགོ་ལོག་རྨ་ཆེན་རྫོང་青海省果洛チベット族自治州瑪沁県)ドムコク郷(སྡོམ་ཁོག་ཞང་)を中心に、厳打軍事訓練(དྲག་རྡུང་དམག་སྦྱོང་ལས་འགུལ་)を名目に、15歳から65歳までの住民全てが軍と警察に殴られたという。

この「厳打訓練」は10月24日からマチェン圏一帯で始まった。11月3日からはドムコク郷でも開始。マチェン県の警察官、ドムコク郷の警察官、及び軍の110厳戒班が参加し、10日間に渡り厳打訓練が行われているという。

ドムコク郷では15歳から65歳までの全ての住民が参加するよう命令された。参加しなければ、警官が強制的に連行するとの脅しつきだ。郷中心部に集められた住民はみな、剃髪を強要され、さらに全員が殴打された。隠れた者、逃げた者も全員連れ出されたという。


■羊を殺しヤギを震い上がらせる

チベット文化向上のために努める会の代表や副代表、歌手、芸術家、チベット語擁護のために働く者には特に激しい暴力が加えられた。11月5日の厳打訓練で、「マチェン地区文化振興協会」会長のゴンポ・タシと助手のウゲン・ツェリンは重傷を負い、現在ゴロの人民病院に収容されている。他にも病院で治療を受けた者が複数いるほか、自宅で療養している者も少なくない。

この軍事訓練という名の暴行はどのような目的のために行われているのか?

「十八大(中国共産党第18回全国代表大会)の治安維持というのは口実だ。日頃、チベット文化やチベット語を守るために働いている人々を、公衆の面前で殴りつけることが目的だろう。チベットの諺に言うところの『羊を殺しヤギを震い上がらせる』、見せしめにして他の住民を脅すためにやっているのだろう」と原住民は話している。

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*本記事はブログ「チベットNOW@ルンタ」の2012年11月11日付記事を許可を得て転載したものです。


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