長文(ネタバレ少し)

丹羽さん、お元気ですか?
覚えていらっしゃるかどうか分かりませんが、以前メールさせていただいた、1949生まれのおばさんです。
観ました観ました、観ましたよ!
新劇場版「スタートレック」!!
前々から息子に誘われて、前売り券も買ってくれて、今日をどれだけ楽しみに仕事に励んできたことか!
◆
何年ぶりかの、スタトレの映画、わくわくしながらシアターへ!
午前10時45分に始まり、観客は20名弱。
ウン?少ないなあと思いながらも、私たちと同じスタトレファンなのかなと思うと、他人とは思えませんでしたよ!
はじめのカークが産まれるシーンでもう、ボロボロ涙が止まりませんでしたよ。
スポック役の人、ヒーローズで知った顔で、とてもスポック役にぴったりだと思いました。
ドクターのマッコイ、スールー、スコット、チェコフ、ウフーラなど、それぞれがオリジナルの役者さんの顔を思い出しながら観ていましたが、顔がだぶっていたのが、段々一つになってきたのにはビックリしました。
スコットがアーチャーの犬を転送したという場面では、思わずクスッと笑ってしまいました。
また、オリジナルのスポックのニモイさんも、久しぶりに見ることが出来、元気そうで何よりでした。
観ていて場面が進むにつれ、体に力が入ることもありましたが、最後の、ロッデンベリーに捧ぐというところまで見て席を立ちました。
私一人だったらパチパチと拍手をしているだろうと思いましたが、息子に、恥ずかしいからと怒られるだろうからやめました。
◆
観終わって思ったのは、スポックが主役だと思ったことです。
また、今まで見たスタトレの映画以上の、ホンワカとした暖かさと安心感を感じました。
心底満足しています。
息子に聞くと、続きが製作されるとのことで、一日も早く次回を観たいものです。
出るときに入り口を見ましたら、昼の部を観る人がズラーっと並んで待っていました。
日曜日だとは言え、その人たちをみて、息子と安心しました。
やっぱり観に来てくれる人はいっぱいいるんだと!
息子と映画の内容を熱く語りながら食事をして帰りました。
忘れられない思い出が一つ増えました。
いろんな人にありがとうといいたいです。
丹羽さんや岸川さんをはじめ、ファンや関係者の方々の、スタートレックを愛する思いがあるから、こういう素晴らしい作品が実現したのだと思います。
これからも、お体に気をつけて、頑張ってください。
我々親子も、スタトレがある限り、ずっと応援し続けます。
PS、岸川さんの宇宙大作戦の本、買いました!
丹羽さんや、沢海さんの文も良かったです!
続きまして、1949生まれのおばさんの息子です。
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丹羽さん、お久しぶりです。
前に、母のメールを書かせていただいて、今回はどうしても自分でも、最新作の「スタートレック11」を観た感想を丹羽さんにお伝えしたくて、長文で失礼かと思いますが、母子でメールさせて頂くことにしました。
まず母と同じで、カークの父が犠牲によって母子を救う場面に、涙、涙でした。
あと数十秒で激突というときに、我が息子の誕生と命名に間に合った場面は、最初にもかかわらず感じ入ってしまいました。
あれだけの短いシーンでエモーショナルな印象を与える場面はかつて見たことがないです。カークの父の役の人はすごい良かったです。
ずっとみてきたファンとしては、コバヤシマルテストやオリオンの女、アーチャー提督の名が出るなど、色々ニヤニヤできる要素はあったのですが、一番心を打たれたのは、やっぱりオリジナルスポックの存在でした。
彼の勇姿をリアルタイムで見られただけで、胸に熱いものがこみ上げてきました。
年老いても尚、変わらない聡明さと優しさに溢れた瞳。
カークへの変わらない友情の絆に、涙なしには見られませんでした。
◆
近年映画を見て思うことは、CGやアクション、ドンパチが進化しても、それと同じく、キャラクターの描き方、ストーリーつまり脚本がしっかりしている作品が増えてきたということです。
僕が思うに、映画で大事なことは、やっぱりお話なんです。
どんなにCGが発達しても、昔は困難だった映像化が可能になっても、お話が、登場人物がだめだと、面白くないんです。
そんな根本的であると同時に、忘れられがちなことを、この映画でも分かって作られているなと思いました。
大衆に受けるには、映像やアクションは大事です。
それプラス、脚本とキャラクターの力が、ばっちり入っている。そのバランスがすごくよかったです。
それに、スタートレックを知らない人も、知っている人も、両方満足できる出来でした。
「前章」を描いたからこその成功だったのかもしれません。
そういう成功ってなかなかないですよね。
◆
最初見ていて、カークは違うだろうって思いましたが、見ていくうちに好きになってくるから不思議です。
スポックはそのまんまで、すごいなーと思いつつ、今まで語られなかった、エンタープライズのクルーが集まるまでの話が明らかになり、特にスポックについて深く語られたので、そこがすごくよかった。
ユーモアが全編にあり、登場人物が他人を思いやり、死を恐れぬ勇敢な人々で、これこそスタートレックでした。
会話劇の面白さも充分出ていました。
むしろセリフの長さがスタトレの魅力です。
ここまでの作品を作り上げたスタッフに、脱帽するばかりです。
自分も、数あるスタトレの劇場版の中で、一番面白かったと感じました。
それはうまくいえませんが、総合的な面白さです。
オリジナルとの違いや矛盾を指摘することは簡単なことです。
それよりも、スタートレックらしさを失っていない、ロッデンベリーの魂を受け継いでいるこの作品が作られ、ヒットし、テレビシリーズの再始動の期待や劇場版の続編の製作決定など、明るい未来が開けつつあることを喜べることがとても嬉しかったです。
◆
今回この最新作を見て、改めてTOSを見直したい気分になり、デジタルリマスター版を見ています。
どうしてもちゃちいと思って見ていなかったTOSですが、やっぱりSFらしさというか、会話と物語、アイデアで勝負しています。そこがすごい魅力です。
今回、約40年も前に作られた元祖のスタートレックを、見つめなおしてみる機会を与えてくれました。
それと同時に、「エンタープライズ」のシーズン4も見直しています。「11」のあとに見ると、バルカンの三部作もあり、やっぱり感慨深いです。
日本放映40周年記念で、節目の年にスタートレックがこれだけ盛り上がり、ファンとしてこれほど嬉しいことはありません。
丹羽さんが、我々ファンの代表として作る側に回って頑張っていらっしゃる姿を、いつも応援しています。
これからも一緒に頑張って盛り上げて行きましょう。
PS、丹羽さんの、TOSブルーレイBOXのレビューで、丁度TOSを見直してる自分は欲しくなりました!頑張ってお金をためて買いたいと思います!
では、いつまでもお元気でSTの先駆者であられますように。
長寿と繁栄を!!
1949年生まれのおばさんと、その息子より
ご感想ありがとうございます。
親子で楽しんでおられる様子が伝わり、ほほえましく、うらやましく思いました。
良い息子さんをお持ちですね。そして、良いお母さんをお持ちですね。
共感しながら読ませていただきました。
私までほめていただき恐縮しておりますが、スタートレックを支えているのは、一人一人のファンの存在です。
私も一人のファンにすぎません。
楽しいメールを、どうもありがとうございました。
丹羽正之
(Posted 2009/06/01 20:34)
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