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【パリ=伊東和貴】ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーの委員の一人が、今年の文学賞受賞が決まった中国人作家の莫言(モーイエン)氏と親しい友人だった。スウェーデンの公共放送SVTが6日、伝えた。選考の公正さを疑問視する声が出ている。
友人は、莫言氏の作品の翻訳を手がけたヨーラン・マルムクイスト氏。自著に莫言氏から2人の友情を記した4ページの序文を寄せてもらったり、妻が莫言氏と15年来の友人だったりしたと報じられた。
報道によると、アカデミー委員は、賞の有力候補と個人的な関係がある場合は選考議論に関わるべきではないとされており、選考絡みで利益を得ることも禁じられているという。