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【はじめましてもんじゅ君 ネット生まれのキャラクター】不安な時こそ情報が必要 地方紙もネットでニュース読み比べ 47NEWSインタビュー


 もんじゅ君
 ツイッターで脱原発をゆるやかに訴え続けて注目されているキャラクター「もんじゅ君」。福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」がモチーフだが、「もんじゅ」を運営する独立行政法人日本原子力研究開発機構とは「一切関係ない」とし、誰なのかも明らかにしていない。ツイッターのフォロワー数は約10万人、原発の仕組みを解説した本も出版するなど活躍中のもんじゅ君に聞いた。

 -東京電力福島第1原発事故後の昨年5月からもんじゅ君が始めたツイートが人気ですね。

 「はい、ありがたいことですだよ。ボクが主にやってきたのはネット上のニュースを要約、ソースを示してつぶやくというシンプルなもの。それがこんなに多くの人にフォローされているのは、政府や東電さんの情報公開の仕方が分かりにくかったという裏返しと思っていますだよ」

 -今年の夏はソーシャルメディアなどを通じて脱原発を呼び掛けるデモや集会が広がりました。

 「坂本龍一さんの脱原発音楽フェスティバル『NO NUKES 2012』や、作家の大江健三郎さんらが呼び掛けた『さようなら原発10万人集会』など、いろんなイベントにおよばれしましただよ。音楽ライブなどを通じてエネルギー問題に関心の高い若い人がたくさんいるって身(炉)を持って感じました」

 -その夏が終わり冬の電力需給が話し合われています。どう感じますか?

 「夏も冬も電力が足りないって、いつも足りないと強調して原発が必要だって訴えているように感じますだよ。節電で企業活動に支障が出るから原発を動かしたいというお話もあるかもしれません。でも事故のリスクと節電で生じる損失を比べたらどっちが大きいんだろうって思うんですだよ。万が一、動かすにしても原子炉の古さや活断層の有無などを評価して、なるべくマシなものを動かすようにしなきゃダメだと思います。『今年だけは許してね』と動かすなら、翌シーズンには原発がなくても乗り切れるよう発電の設備容量を増やしておかないと、会社の経営をさぼっていることになるんじゃないでしょうか」

 「もんじゅは廃止する」と記載されていた政府の新たなエネルギー・環境戦略の素案
 -「早くお仕事を辞めたい」と言っているもんじゅ君ですが、政府がまとめた「革新的エネルギー・環境戦略」は当初、2030年代には原発をゼロにして、もんじゅ君は廃炉とする素案だったのに、閣議決定はせず、もんじゅ君は研究用の仕事を続けることになりましたね。

 「ボク、ようやくご隠居(廃炉)できると思ったのに…しょんぼりしてますだよ。原発も夏のパブリックコメントでは8割を超える人が『原発いらない』って声を上げているのに、政府は国民の声を反映させるつもりがないような気がしちゃうの。日本は民主主義の国なのに、なんでこんなに大勢の声が無視されちゃうんだろ…」

 -原発を見直すきっかけになった福島第1原発について政府は昨年「事故収束」をいったん宣言しました。

 「うん、あれは本当に腹が立ちましただよ。16万人もの方が福島から避難したままで、避難した人も残った人もいろんな苦労をしている中で、口先だけで『収束しました、終わりました』と言うのは福島の人に失礼ですだよ。それに一方で収束したって言いながら、原子力規制委員会をつくるときには『緊急事態宣言中だから』って国会の承認なしで発足させちゃった。これじゃ原発を動かしたい気持ちが先にあるって思われても仕方ないですだよ」

脱原発を訴え、首相官邸周辺に集まった大勢の人たち=7月6日夜、東京・永田町で共同通信社ヘリから
 -関西電力大飯原発の再稼働前には専門家が断層調査の必要性を指摘したり、原発なしで乗り切る工夫の余地があるのではないかという報道もありました。


 「おおい君(大飯原発)には免震棟も、ベントの装置もなくとっても危ない。再稼働する時に『安全対策を施した』みたいなニュースを流していたけど、実際の対策は稼働前でなくて、稼働後。すごく不思議ですだよ。ボクがある福井県のように原発交付金を必要としている自治体の原発を動かそうというのがみえみえ。だからその代わりに廃炉作業を進めたり、それまで原発関連企業で働いていた人たちの雇用を保障する原資にする『脱原発交付金』みたいなものがあってもいいかもしれませんですだね」

 -原発のあるところ、ないところの新聞社が一緒にサイトをつくっているのが47ニュースです。読者の皆さんにメッセージをお願いします。

 「こんな大きな原発事故では不安になったり、自分の考えに自信がなくなって当たり前だと思うの。そういう時に支えになるのは情報。ネットニュースは、いろんな新聞社などの記事を簡単に比較できるでしょ。同じトピックについて複数のメディアが書いているのを読めば、それぞれの立場の違いも分かる。ボクはひとつの出来事を共同通信さんや時事通信さん、全国紙の記事で比べたり、47ニュースのようなサイトで地方紙のニュースをチェックしてますだよ。原発については立地自治体の動きにも注目だから、地方紙の記事が読めるのは便利ですだよね。ボクもネットの世界でつぶやいているけど信じられる情報を探していきましょう」

 (47NEWS)

2012/11/08 10:26

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