Novo7 Auroraについてはそれで良いかも知れません。しかし今後、あらたな中華タブレットを使いこなす冒険の旅へと出かけた際、はたして毎回そううまくUSBドライバーが入手できるでしょうか?
すでにadb環境を構築している方はご安心ください。もう貴方の手元には汎用的なUSBドライバーがあります。
そのドライバーは↓ここです。
※C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver
adb環境を構築する際、ついでに入れておいて頂いた Google USB Driver Package です。
このままの状態では極一部のAndroid端末用のUSBドライバーとしてしか機能しませんが、android_winusb.infにちょこちょこっと2行ほど書き足すだけでNovo7 AuroraのUSBドライバーとしても機能するようになります。というか、Novo7 Auroraに限らず、infファイルの書き方次第で大抵のAndroid端末のUSBドライバーになるはずです。
android_winusb.infの書き換え方
Step1: C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver\android_winusb.infをメモ帳で開く。
(普通にinfファイルをダブルクリックするだけで開くはずです)
赤字で囲んだ[Google.NTx86]と[Google.NTamd64]に注目してください。お使いのOSが32bitの場合は前者、64bitの場合は後者の下に書かれた部分を編集することになります。
また、オレンジ色で囲んだ USB\VID_22B8&PID_41DB という部分にも注目してください。これがデバイスID(もしくはハードウェアID)と呼ばれるもので、デバイス=(つまりAndroid端末)を識別するIDとなります。
ひとまずinfファイルはそのまま編集せずにおいて、次のステップへ進んでください。
Step2: Android端末(Novo7 Aurora)をUSBケーブルで接続する。
※USBドライバーをインストールする前は上記のように表示されます。
すでにインストール済みの場合は[Android Phone]-[Android Composite ADB Interface]が対象のデバイスです。
Step3: デバイスマネージャーでAndroid端末のプロパティを開く。
Step4: [詳細]タブをクリックする。
Step5: [プロパティ]プルダウンから[ハードウェアID]を選ぶ。
この画面で表示される値(赤字で囲んだ部分)がデバイスIDです。
Step6: デバイスIDをandroid_winusb.infに書き加えて保存する。
私のOSは64bitなので、上記スクリーンショットでは[Google.NTamd64]の部分を写しましたが、32bit OSをお使いの場合は[Google.NTx86]の下に追記してください。
infファイル中の「;」(セミコロン)はコメント行で、いわゆるメモですので何と書いても構いません。今回の例では一応「;Novo7 Aurora」と記述しました。
その下に記述した↓この部分が重要なポイントです。
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01
先ほどデバイスマネージャーで確認したデバイスIDをそのままinfファイルに記述するのです。そうすることで、このUSBドライバーは指定したデバイスIDで動作可能になります。
※infファイルを書き換えた後はUSBドライバーの導入手順で解説したように手動でandroid_winusb.infを指定しインストールしてください。
だらだらと冗長に書いてしまいましたが、簡単に言うと、
「Android端末をUSBでつなげる」→「デバイスIDをメモる」→「android_winusb.infに追記する」
こうするだけで、わざわざUSBドライバーを探し回らなくても良いのです。
たとえば、私のandroid_winusb.infは下記のようにinfファイルへ追記することで、Novo7 Aurora、edenTAB、HTC evoのUSBデバッグが可能になっています。
;Novo7 Aurora
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01
;edenTAB
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0005
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0005&MI_01
;HTC evo ISW11HT
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C8D
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C8D&REV_0226&MI_01
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01
;edenTAB
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0005
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0005&MI_01
;HTC evo ISW11HT
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C8D
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C8D&REV_0226&MI_01
この仕組みさえ理解すればもうUSBドライバーを探して途方に暮れるようなことはありませんね。(たぶん)