2012年03月11日

USBドライバーの導入手順part2

以前書いたUSBドライバーの導入手順ではなるべく簡単に説明を端折ってインストールして頂くためにAllwinner Essential v0.8preに同梱されているUSBドライバーを使いました。

Novo7 Auroraについてはそれで良いかも知れません。しかし今後、あらたな中華タブレットを使いこなす冒険の旅へと出かけた際、はたして毎回そううまくUSBドライバーが入手できるでしょうか?

すでにadb環境を構築している方はご安心ください。もう貴方の手元には汎用的なUSBドライバーがあります。

そのドライバーは↓ここです。
android_winusb.inf
※C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver

adb環境を構築する際、ついでに入れておいて頂いた Google USB Driver Package です。

このままの状態では極一部のAndroid端末用のUSBドライバーとしてしか機能しませんが、android_winusb.infにちょこちょこっと2行ほど書き足すだけでNovo7 AuroraのUSBドライバーとしても機能するようになります。というか、Novo7 Auroraに限らず、infファイルの書き方次第で大抵のAndroid端末のUSBドライバーになるはずです。

android_winusb.infの書き換え方

Step1: C:\android-sdk-windows\extras\google\usb_driver\android_winusb.infをメモ帳で開く。
(普通にinfファイルをダブルクリックするだけで開くはずです)
android_winusb.inf

赤字で囲んだ[Google.NTx86][Google.NTamd64]に注目してください。お使いのOSが32bitの場合は前者、64bitの場合は後者の下に書かれた部分を編集することになります。

また、オレンジ色で囲んだ USB\VID_22B8&PID_41DB という部分にも注目してください。これがデバイスID(もしくはハードウェアID)と呼ばれるもので、デバイス=(つまりAndroid端末)を識別するIDとなります。

ひとまずinfファイルはそのまま編集せずにおいて、次のステップへ進んでください。

Step2: Android端末(Novo7 Aurora)をUSBケーブルで接続する。
android_winusb.inf
※USBドライバーをインストールする前は上記のように表示されます。
 すでにインストール済みの場合は[Android Phone]-[Android Composite ADB Interface]が対象のデバイスです。


Step3: デバイスマネージャーでAndroid端末のプロパティを開く。
Step4: [詳細]タブをクリックする。
Step5: [プロパティ]プルダウンから[ハードウェアID]を選ぶ。
android_winusb.inf

この画面で表示される値(赤字で囲んだ部分)がデバイスIDです。
android_winusb.inf

Step6: デバイスIDをandroid_winusb.infに書き加えて保存する。
android_winusb.inf

私のOSは64bitなので、上記スクリーンショットでは[Google.NTamd64]の部分を写しましたが、32bit OSをお使いの場合は[Google.NTx86]の下に追記してください。

infファイル中の「;」(セミコロン)はコメント行で、いわゆるメモですので何と書いても構いません。今回の例では一応「;Novo7 Aurora」と記述しました。

その下に記述した↓この部分が重要なポイントです。
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01

先ほどデバイスマネージャーで確認したデバイスIDをそのままinfファイルに記述するのです。そうすることで、このUSBドライバーは指定したデバイスIDで動作可能になります。
※infファイルを書き換えた後はUSBドライバーの導入手順で解説したように手動でandroid_winusb.infを指定しインストールしてください。

だらだらと冗長に書いてしまいましたが、簡単に言うと、

「Android端末をUSBでつなげる」→「デバイスIDをメモる」→「android_winusb.infに追記する」

こうするだけで、わざわざUSBドライバーを探し回らなくても良いのです。

たとえば、私のandroid_winusb.infは下記のようにinfファイルへ追記することで、Novo7 Aurora、edenTAB、HTC evoのUSBデバッグが可能になっています。
;Novo7 Aurora
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0003&MI_01

;edenTAB
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0005
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_18D1&PID_0005&MI_01

;HTC evo ISW11HT
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C8D
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0BB4&PID_0C8D&REV_0226&MI_01

この仕組みさえ理解すればもうUSBドライバーを探して途方に暮れるようなことはありませんね。(たぶん)

posted by novo7aurora at 00:00| Comment(0) | USBドライバーの導入手順part2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする