芭蕉 −広がる世界、深まる心−
2012年9月29日(土)〜11月11日(日) 名古屋市博物館
【社会】大学祭で禁酒の動き拡大 学生からは異論も2012年11月10日 15時48分 イッキ飲みによる急性アルコール中毒死など相次ぐ飲酒事故を受け、学園祭で飲酒を禁止する大学が増えている。 今月4日、東京都国立市の一橋大は43回目の一橋祭でにぎわっていた。異例の禁酒に、3年の男子学生は「事故があれば大学が責任を問われる。仕方がないと思う」。2年の学生は「大学を一歩出ると飲めるのに意味がない」とあきれたような表情だ。 慶応大で6月、サークルの懇親会で飲酒した学生が死亡。これを受けて一橋大は、学園祭の実行委員会に「禁酒にしないと開催は認めない」と通告した。大学は「学生が自分を抑制するのは難しい。4年前には学生寮で死亡事故もあった」と説明している。 東大教養学部で23〜25日に開かれる駒場祭も全面禁酒となる予定だ。 一方、条件付きで飲酒を認める大学も。東京外国語大の外語祭は、50種類以上の外国の酒が飲めるのが特徴。年齢や泥酔していないことを確認した上で「アルコールパスポート」を配布。1杯購入ごとにシールを貼り、一日8杯が上限だ。 アルコール度数が30%を超える場合はシールが2枚になり4杯しか飲めない。「文化を紹介するのにアルコールは有効な手段」と実行委員会。 大学生の飲酒行動に詳しい岡山大の安藤美華代准教授(心理臨床学)は「学園祭での対応を機に学生がお酒への向き合い方を真剣に考え、事故の防止につながる可能性がある」と指摘している。 (共同) ◆東海地方は「そもそも禁止」が多数 東海地方の大学でも学園祭を禁酒にする動きが目立つ。そもそも「学内では飲酒も酒類の持ち込みも禁止」という大学も多い。 愛知学泉大(愛知県岡崎市)では2009年、バスケットボール同好会の合宿中に大量飲酒した男子学生=当時(19)=が死亡。これを機に、大学は学生、教職員ともにキャンパス内への酒類の持ち込みを禁止した。 先月の学園祭でも酒類提供や打ち上げでの飲酒は禁止。森脇修二事務局長は「20歳以上の飲酒は自由と以前は考えていたが、事故を二度と起こしてはいけない。厳しく対応している」と話した。 三重大(津市)は毎年11月の大学祭で、かつては泥酔した学生がトラブルを起こし、来場者からの苦情が絶えなかった。このため学生でつくる実行委が大学と協議し、2010年、自主的に禁酒にした。現在は酒類の販売も会場への持ち込みも認めていない。 愛知学院大(愛知県日進市)は10年ほど前に学内で飲酒をして騒いだ学生がいたこともあり、現在はキャンパスでの飲酒は全面禁止。学生から特に異論は出ていないという。 中京大(名古屋市昭和区)も以前から酒類の販売や持ち込みを一切禁止しており、2〜4日に開かれた大学祭でも飲酒は禁止。金城学院大(名古屋市守山区)もキャンパスでの飲酒を禁止している。 (中日新聞) PR情報
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