【水野梓】原発の建設を巡って30年以上、推進派と反対派が対立し、全国で初めて住民投票で「原発反対」を選択した旧巻町(新潟市西蒲区)を舞台とした映画の撮影が27日、始まった。タイトルは「渡されたバトン〜さよなら原発〜」。来年の公開を目指している。
物語は割烹(かっぽう)旅館を営む家族を中心に進む。旅館は原発計画の推進派の会合で使われる。町民が賛否で二分され、主人公の家族の中でも考え方に違いが生まれ、ぎくしゃくしていく様子が描かれる。
1971年に公表された東北電力巻原発計画は、町長のリコールや住民投票などを経て、2003年に撤回された。池田博穂監督は「30年間、人びとは色んなことを考えながら住民投票に至ったと思う。そんな思いを映画に取り込みたい」と話す。