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'12/10/23

傷害致死罪で母起訴 広島小5事件、執拗に全身殴打か


 広島県府中町の自宅で府中北小5年堀内唯真(ゆま)さん(11)が母親の暴行を受けて死亡したとされる事件で、傷害致死の疑いで広島県警に逮捕された無職堀内亜里(あさと)容疑者(28)が事件当日、唯真さんの全身を執拗(しつよう)に殴打したとみられることが22日、広島地検への取材で分かった。

 地検は同日、堀内容疑者を傷害致死罪で起訴した。裁判員裁判で審理される。

 起訴状などによると、堀内被告は1日午前10時半ごろ、府中町の自宅アパートで、唯真さんの顔や腹、背中などを何度も練習用ゴルフクラブや拳で殴ったほか、足や膝で蹴るなどして暴行。同日午後1時20分ごろ、堀内被告が運転し、東広島市へ向かう軽乗用車内で唯真さんを死亡させた疑い。

 県警などの調べに対し、堀内被告は「室内のいろんな場所で30分ぐらい暴行した」などと供述。唯真さんの死因は、筋肉内出血や脳挫傷、肺挫傷などに伴う外傷性ショックと判明している。

 県警は、遺体の状況から、堀内被告が以前から虐待行為をしていた疑いがあるとみている。一方、唯真さんの異変に気付いて病院に連れて行ったことなどから、地検は「殺意までは認められない」と判断した。




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