「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」と考えている日本人が多い、というテーマが話題になっていますね。
自力で生活できない人を政府が助ける必要はない!? 日本38% アメリカ28% 中国9%の衝撃 – NAVER まとめ
政府の最低限の役割とは?
僕は思想的にはいわゆるリバタリアン寄りなので、個人の自由を尊重するために、国や政府の役割は最小限に留めておくべきだと考えています。例えば結婚制度なんて無くてもいいと思いますし(実際、事実婚のカップルは増えているようですし)、警察も刑務所も一部民営化していいと思いますし、税金を再分配するというアプローチは基本的に非効率だと思っています(一応税金は納めてますけどね)。
ここからは思考実験ですが、では、国は「最低限」何をすべきなのでしょう?色々なものを削ぎ落としたとき、最後に残る国の責務は何になるのでしょう?経済を支えることでしょうか、治安を守ることでしょうか、個人の自由を守ることでしょうか。
僕はまさに、「自力で生活できない人を助ける」ことこそ、政府が行う最低限の仕事だと考えています。個人的には、そのために税金を払っているつもりです。貧困対策こそ、国が行う最低限の仕事だと考えている、といってもよいでしょう。
理由はごくシンプルで、「自力で生活できない人を助ける」ということを、僕自身が当事者として国に求めているからです。
もし僕が何かの事情で倒れてしまった/死んでしまった時、我が家は恐らく路頭に迷います。奥さんは、生まれたばかりの子どもをひとりで世話をしながら、仕事をすることになるでしょう。そういうときに何より期待したいのは、国のサポートです。民間の支えあいも力強いですが、一家を支えるとまでなると流石に限界があります。民間では補えない部分は、国がサポートしていくべきでしょう。
というわけで、あくまで個人的な思想ですが、僕にとっては、国が果たすべき最低限の役割は「自力で生活できない人を助ける」ことです。それが国民、納税者である僕が、もっとも国に強く望むことです。その他の国が行う仕事は、この目的に付随するかたちとなるべきだとすら思います(多少の例外はあるかもしれませんが…何か他に「国の存在意義」が挙げられるようなら、ぜひコメント欄で教えてください)。
こんなざっくりしたテーマを書いたのも、「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」と考えている38%の人は、逆に、一体政府に何を求めているかが気になったんですよね。
もし皆さんが「自力で生活できない人を政府が助ける必要はない」考えているなら、ぜひ答えを教えてほしいです。皆さんは国に何を求めているんですか。国が行うべきもっとも重要なことって、一体なんなんでしょうか。皆さんは何のために税金を支払っているのでしょうか。
関連本。貧困問題を知るにはこの一冊がおすすめ。