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(飼育環境を豊かにすること=エンリッチメント)
2002年10月、動物福祉の先進国である英国で、野生動物はどのように飼育されているのか、世界動物保護協会(WSPA)の紹介で、民間の野生動物救護兼展示施設、シェプレス・ワイルドライフパークを訪ねました。(元々は傷病野生動物の救護施設として始まり、野生動物の保護と環境教育的な展示施設を兼ねている)
カワウソの施設 イエウサギの施設
アライグマの施設 トラの施設
インコの施設
施設長ジェイク・ウィラーズ氏のお話では、イギリスでは危険動物の飼育基準が大変厳しく、逸走防止、観客の安全という要件を満たしメインテナンスを施すには多大な経費がかかるとのことです。しかも飼育舎には、動物行動学の研究に基づき、本来の行動を発現させストレスを緩和させるための、いわゆる「環境エンリッチメント」を施さなければなりません[写真参照]。これには専門知識に加え広い敷地と費用も必要です。また動物には傷病がつきものですから、獣医療にもきちんと経費をかけなければなりません。
この施設は、管理者に動物保護の強いモチベーションと深い知識があり、展示を通じた教育活動を行ったり、トラから昆虫(!)にいたるまで一頭一頭に里親制度を設け、一般から寄付を受付けていることで(すべての里親の名前と寄付金額が飼育舎のプレートに表示されます)何とか維持できていますが、経営は大変ということでした。 青木玲(馬の保護管理研究会)移入(外来)種問題に動物福祉の必要性」より 『ALIVE』No.49(2003.3-4)
動物園の飼育環境の改善<ほ乳類>編
霊長類の飼育環境改善
飼育下にあるゾウのための勧告
動物園資料集
地球生物会議(ALIVE)資料
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