一人暮らしも10年以上。決して料理ができないわけじゃない私。肉じゃが、カレーくらいは作れます。でも、彼の心をワシづかみにするには、なんだかパンチが弱いような……。家庭的な女を強力アピールできる料理ってなんだろう?
「だったら、ぬか漬けがいいのでは?」とアドバイスをくれたのは、薬膳食養研究家・山田奈美先生。それ、いいかも!!確かに肉じゃがよりも断然達人っぽい感じがするし、「ちょっとこれでも食べてて」ってサッと出すだけで、なんだかかっこいいし!
「ぬか漬けは、米ぬかと塩と水でできた“ぬか床”に野菜を漬け込んだもの。難しそうなイメージがあるかもしれませんが、ぬか床自体はじつは簡単につくれるんですよ。ただ、毎日かき混ぜなくてはなりません」。
ひえ〜、毎日?!それは大変そう。でもぬか漬けって、昔はどの家庭でも作られていたんですよね。ということは、昔の女性たちは皆、まめまめしく毎日ぬか床の世話をしていたってことですね。
「そうなんです。だから私は、ぬか漬けが作れる女性は、“子育てができる女”ってイメージがありますね」。
それいい!!すごく結婚相手として強力アピールになりますね。でも、そもそも昔の人はなぜこんなに手間をかけてまで、ぬか床を食べていたんでしょうね?
「ぬか漬けはメリットがたくさんある食べ物だと知っていたんだと思いますよ。まず、なんといっても栄養満点。発酵食ですから、乳酸菌などの善玉菌や酵素もたっぷり摂れて、腸内環境が整います。漬ける野菜の種類も豊富ですし、普段は捨てるような野菜のくずでもおいしくなるから、ゴミがでません。あとはなんといっても“我が家の味を育てる”という楽しみがあったんだと思います」。
なるほど〜!では先生、作り方を教えてください!
≪材料≫
●ぬか床…生ぬか500g、塩50-60g(ぬかの10〜12%※季節によって変える)、水3〜4カップ、昆布5cm角1枚、唐辛子1〜2本
●捨て漬け用の野菜…キャベツの芯や外葉、黄色くなった大根の葉など
●本漬け用の野菜…かぶ、にんじん、小松菜などお好みの旬の野菜
≪ぬか床の作り方≫
(1) 保存容器にぬかを入れて、塩をいれてまぜる。
(2) ぬるま湯を少しずつ加えて、耳たぶくらいの固さに調整する。風味付けの材料(昆布や唐辛子など)を加えて、よくまぜる。
(3) 捨て漬け用の野菜を加え、発酵させる。この際、表面は平らにならしておく。
(5) 1日1回底からかきまぜ、3〜4日経ったら野菜を取り替える。これを2〜3回繰り返し、酸味が出てきたらぬか床の完成。
(6) 好みの野菜で本漬け(ぬか漬け)開始!必ず、1日1回かきまぜましょう。
先生が漬けたぬか漬けを試食させてもらったところ、とっても芳醇な味わいに感動!しかもこんな風に美しくお皿に盛られていると、なんだかおしゃれな前菜みたいで、男性だけでなくおもてなしにもよさそうです。ぬか漬け、いいなあ。自分の味を作るべく、早速はじめようっと!
【文・イラスト・写真:大箸テコ】
<プロフィール>
三十路まっしぐらの独身ライター。スピリチュアルからエクササイズまで様々な自分磨きメソッドにハマった経歴を持つ、自他共に認める自分磨きマニア。現在、オンライン講座セレクトショップ“好きを学ぶ”【スキまな】の開店準備中!
http://www.facebook.com/home.php?ref=hp#!/sukimanaclub
【監修:山田奈美先生】
「食べごと研究所」を主宰。「発酵教室」や「親子昔ごはん教室」など、昔ながらの日本食を守る活動に取り組む。
http://tabegoto.com
<著書>
『野菜の力をいかす 和食薬膳レシピ』(家の光協会)※武鈴子さんとの共著
『体を温め、めぐりをよくする 妊娠中のごはん』(家の光協会)
『漬けるだけ発酵食レシピ』(アスペクト)※安保徹さんとの共著
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